■HOME
■メールマガジン「Lucyみさおの逃亡日記カラコルムハイウェイ編」に関して
■メールマガジン発行概要/登録/解除
■メールマガジンサンプル
■メールマガジンバックナンバー
■カラコルムハイウェイ編PHOTOコレクション
■過去の逃亡日記

■Lucyみさおの逃亡日記カラコルムハイウェイ編VOL2:客什、好?■
DATE:2005.08.09 ウルムチ(新疆ウィグル自治区)
REPORT&PHOTO:Lucyみさお
「新疆飯店、不好(Xinjiang Fandian, Buhao)」
(しんじゃおひゃんちぇん、イクナイ)

タクシーのウィグルらしい美人ドライバーは、ホテルを聞くなりそういった。中国の安宿なんかこの程度やろうと思っていたが、どうもそうでもないらしい。


昨夜、深夜二時にチェックインした。
勿論、予約など入れていない。
イマイチ英語の通じにくいフロントでプライベートシャワーのあるシングルルームを頼んだところ、フロントのネエチャン首をかしげ「シャワー,パブリック」とだけ言って私に予約表を渡した。

中国で共用シャワーといえば、そうそれ、そのとおり。
文字どおりの「共用」で、さすがの私も未だにこれだけは苦手だがチェックインしてしまったのだから仕方ない。腹をくくって用を足し、シャワーでも浴びれば馴染むやろ。

この安宿を選んだ理由は二つある。
一つは駅に近いこと。朝になればすぐに南疆鉄道のチケットを買い午後には次の場所へ向かう。駅から遠いのは不便すぎる。もう一つは南疆鉄道で軟臥(ファーストクラス)に乗るため。四つ星ホテルより高額なこのシートを手に入れるには、それ以外のコストは極力抑える必要があった。

申し訳程度に引かれたカーテンの内側(つまり裸は丸見え)で、むき出しの錆びた配管から滴るお湯を浴びながら、「まあええ、明日はのんびりファーストクラスや」そう思うことでどうにかこうにか気持ちは落ち着き、共用トイレも平気になった。

朝10時。ウルムチ駅の切符売り場には案の定行列が出来ている。
これが普通か、いやもしかしたら少ないんか。
5つか6つか、開いた窓口には平均20〜30人が並んでいる。
その行列が「スカスカ」に思えるほど、この駅の切符売り場は広い。

窓口の上に掲げられた電光掲示板には、行先ごとに今日から一週間先までの予約状況が掲示される。後ろのオッサンに体をピタリとくっつけられ、ああもうチクショウと思いながら、私は首を伸ばして掲示を待った。

中国の鉄道には基本的に4種類のシートがある。
軟臥:ソフトスリーパー(一等ベッド)、
硬臥:ハードスリーパー(二等ベッド)、
軟座:ソフトシート(一等シート)、
硬座:ハードシート(二等シート)、

軟臥と硬座は金額にして三倍程度の開きがあり、当然、快適性も雲泥の差。私の乗る列車に軟座はない。選べるシートは三種類。

なんせ23時間も乗るんやからな。天山南路の景色を見ながらリッチなリッチな列車の旅。軟臥に乗らなウソやがな。私はジーンズの後ポケットに手を突っ込み中国元を確認した。

「カシュガル」

黒い電光掲示板に赤文字で大きく行先カシュガルの漢字が表示され、その下に一週間分の予約状況が現れる。

「Wu」「Wu」「Wu」「You」

え?

私が戸惑っている間に電光掲示板の表示は代わり、私は再びカシュガル行きが表示されるのを待った。

「ナシ」「ナシ」「ナシ」「アル」

・・・

甘かった。
十億総ツーリスト時代に突入した中国で、海外からの(特に日本からの)観光客にも大人気のこの路線。快適なシートは四日先まで埋まっている。今唯一手に入れることが出来るのは一番安い硬座のみ。


「天山(Tian shan)?」(てんにゃんに行くの?)

美人のドライバーに尋ねられ、私は今買ってきたばかりのカシュガル行き硬座切符をバックから出して見せた。

「客什(Kashger)」(かしゅうに行くんやね)

ドライバーはもう一度「かしゅう」と言って親指を立てて見せた。

「客什、好?(Kashger hao?)」(かしゅう、好き?)

私は電子辞書を引きながら、ドライバーに尋ねた。
ドライバーは、うんと頷いて、また親指を立てた。



■新疆飯店■
ウルムチ駅に程近い二つ星ホテル。
海外からのバックパッカーがよく利用する安宿です。
ドミトリーもあるんやないかな。
私が宿泊したのはツインのシングルユースで60元/泊。
シャワートイレ共同。
(一元:約15円)

中国では各階に鍵係りがいて、その人がその階全部の部屋のキーを持っています。
チェックインしたら、予約票を持ってその鍵係にデポジット40元を渡し、部屋の鍵を開けてもらいます。

部屋はまあ「寝るだけ」ならこれでええわ、という感じ。
掃除は行き届いて清潔です。
ポットにはいつも熱いお湯が入っています。

トイレやシャワーが共同ですから、用を足すたびに鍵の開け閉めをお願いすることになるんですが、その辺は気を使わずにドンドン頼めばいいでしょう。

チェックアウトは、鍵係が室内を確認して、問題なければデポジットはそのまま返却されます。

ちなみに新疆飯店の共同トイレは中国式。
これはもう慣れるしかないのですが、苦手な人はこんなことでストレスを抱えて旅を台無しにしては勿体ないので、少し高くてもプライベートシャワーの部屋をとることをオススメします。


■南疆鉄道■

ウルムチ⇔カシュガルを結ぶ長距離列車。
天山南路を走ります。
私の購入した硬座シートはウルムチ⇔カシュガル191元。
軟臥はたぶん650〜700元近くすると思います。
夏は中国もバカンスシーズンのため、当日のチケットは取りにくいので日本を出国する前に、中国の旅行代理店に頼んで手配してもらうのもいいかと思います。

下記の代理店なら日本語で対応可能です。
見積は無料。

正直言うて割高ですが、予算を把握する&高くても確実に手配したい方にはいい情報源です。
 
■桂林山水国際旅行社■

NO:3 あんた誰?

このメールマガジンに関するお問い合わせは、E-mailで、Lucyみさお misao@livelovelink.com
までご連絡下さい。

このメールマガジンによって第三者が受けた、いかなる損害についても、発行者は責任を負うものではありません。
著作権に関して明記されているものに関しては本人の許可なく転載、転用等をすることを禁じます。