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■Lucyみさおの逃亡日記カラコルムハイウェイ編VOL9:なんやちょっとええやないの■ DATE:2005.08.10 カシュガル REPORT&PHOTO:Lucyみさお |
タクシーは随分と小奇麗なホテルの前に停まった。
へーえらいなんやエエホテルやんか。 ホンマにこんなとこ100元で泊まれるんかいな。 ま、ええわ、と階段を駆け上がり、ドアマンの開けてくれたドアからロビーに入る。 いやー新疆飯店とはえらい違いやなあ。 フロントにはそこそこの身なりをした年配の白人グループが、並んで何かを話している。その後ろに立って、ふと、フロントに飾ってあった部屋代表を確認するとあれまあ随分とバカ高い。 「シングルルーム385元」 おかしいなあ。なんぼなんでも高いような気がするなあ。 でもまあ、聞いてみたらええかな、と思いつつ、さりとてなんぼなんでもなあ、と、思案しながら、一旦フロントから離れ、ロビーの豪華なソファに座ってバッグからロンリープラネット(以下ロンプラ)を取り出し開いた。 うーん、と唸りながらフロントと読めない英語を見比べていると、一組のバックパッカーとおぼしき白人夫婦が現れ、分厚いロンリープラネットチャイナ版を広げてフロントでそこに掲載している ホテルの確認を始めた。 うきゃ!やっぱり。 私はあわててソファを立ち、ドアの前でにっこり微笑みフロントへいざなうドアマンにニッタリ笑い返し、そのままホテルを飛び出して同じ敷地内にある其尼瓦克賓館(チニワクホテル)に入った。 まったく何をどないしらこんなアホな間違いするんやろ。 フロントは充分に掃除が行き届き清潔ではあるけれど、建物は見るからに古臭く照明も暗く、また、ロビーには椅子らしきものすらない。 うーん、やっぱりな。 ウルムチで泊まった新疆飯店と似たりよったりのその様子に、あーもしかしたら中身も似たようなモンなんかもしれんなあ、と少々うんざりしながら私はフロントでシングルルームを求めた。 「シャワー付のシングルルームお願いしたいのやけど。」 「ごめんなさい、シングルルームは満室なんです。」 フロントのネエチャンは新疆飯店のネエチャンたちとは全く違う正統派ホテルスタッフらしい対応で、英語の発音も美しく、はたまたえらい美人で驚く。しかしシングルルームは満室。さてさてどないしたもんかいな。 「他にお部屋はおますか?」 「エアコン付のダブルルームならご用意できますが。」 「シャワーは?」 「もちろん。」 ネエチャンは随分と「エアコン付」を強調してみせたが、万年エアコン無しの生活をしてるウチにとったらそんなモンはどうでもエエ。ともあれ、シャワーがついてるのやったらと値段を尋ねる。 「一泊100元です。」 「ほな二泊。」 私はその場でチェックインし、二泊分の宿泊費とデポジットあわせて300元を支払い、部屋の番号札を持ってネエチャンに案内された別館へ向かった。 別館はちょいと古っぽい、しかし凝った造りの、中庭とそれを囲む回廊のあるアラビアンチックなコンドミニアムふうの建物で、壁には美しいイスラミックタイルが張り巡らされている。 ―ちょっとええかんじやないの〜。 別館の入り口で番号札を渡し部屋のキーをもらう。 まるでヨーロッパの御伽噺に出てくるようなそのキーの形といい建物といい、スタッフのフレンドリーな態度といい、不思議と中国にいる気がしない。 ―なんやええかんじやないの〜。 凝った細工の木のドアにそのキーを差込み部屋へ入る。 壁一面の大きな腰窓の向こうは、向かいのアパートの裏側。 窓辺に干された色とりどりの洗濯物や、何気なく置かれた鉢植えが楽しい。 その下の腰壁はすっかり剥げ落ち(というかでっかい穴になり)、そこをダンボールで隠していたり、他のところも、あちらこちらささくれていたりするが、それでも調度はそれなりにヨーロッパ調で美しく、ツインタイプのベッドなど、随分といいカバーがセットされている。 シャワールームは少々トイレの水の流れに難があるも、そこそこ広く美しく、お湯も難なくいっぱい出る。 ―めちゃめちゃええやないの!! 私はなんだか嬉しくなって、勢い素っ裸になり、そのままシャワールームに駆け込んだ。 部屋は向かいのアパートから丸見だった。 ■Lucyの関西コトバ辞典■ 「ええかんじやないの」 良い感じですね。という意味。 ほんのりとエエ気持ちになっているときに使う言葉。 女性語。男性の場合は「ええかんじやな」というふうにいう。 「ええやないの」 良いですね。という意味。 女性語。男性の場合は「ええやんか」というふうにいう。 面倒くさいとき「そんなことどうでもいいじゃないですか」というニュアンスで「もウええやないの」というふうに使うこともある。 ■其尼瓦克賓館(QINIWAKE HOTEL/ちにわくほてる) いいホテルです。 清潔だし、スタッフもフレンドリー。 ダブル(日本でいうツイン)一泊100元(1500円)は安いと思います。 シングルなら多分80元くらいなのかな?ちょっとこのへんは調べていません。 ホテルには新館と旧館があって、私の宿泊したのは多分旧館のほう。 写真でご紹介しているように、本当にステキな建物で、各階の廊下にソファやテーブルがあってそこでのんびり本を読んだりメシを食ったりそういうことも出来ます。 居心地が凄くいいので、長期滞在向けと言えるかもしれません。 敷地内に手ごろな価格の中華のレストランもあり、本館にはネットができるカフェもあります。このカフェではツアーアレンジもしてくれます。 ホテルを出たところには外国人向けのカフェもあり、道路を渡った向かいには24時間営業のインターネットカフェもあります。 交通は、カシュガルの市バスルートNO,9がホテルの前を通ってます。 歩いてスグのところにバス停(名前は忘れた)があるから便利です。 国際バスターミナルにも近く、荷物の少ない人なら歩いてでも問題ありません。 エイティガールモスクも近くて、そこへ行く道はノスタルジックなマーケットだし、モスクの周囲一帯は新しいショッピングモールなので、お買い物にも便利。 部屋の壁のささくれとか、壁の穴にダンボールがガムテープで貼ってあるとかいうのが気にならない人はぜひ! NO:10 ここはウィグル |
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