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■Lucyみさおの逃亡日記カラコルムハイウェイ編VOL20:守られそしてバスは進む■
DATE:2005.08.12 カラコルムハイウェイ
REPORT&PHOTO:Lucyみさお
30分走ったところでバスはストップ。    
ここでしっかり2時間休憩。    
この時間的感覚に感動しつつ、強い日差しに肌を焦がし、シミそばかすを10個ずつくらい増やした頃に漸くバスは出発した。    
   
道路はほとんど舗装もなく、早い話が土地開発初期の、土をひっくり返したような状態で、あちらこちらは工事中、ところどころに崩れた後。    
その都度迂回用に作られたその場しのぎの勾配30度近い側道を、バスは前後左右に転倒寸前になりつつ進む。    
時折、ウィグルの女たちが指先をあわせ目を閉じぶつぶつとなにやら祈りのようなものをつぶやく。    
   
トイレ休憩もなくバスは相変わらずの道路を進み、夕暮れ前にやっと乗客の申し出で、とある河原のそばでストップする。    
なるほど、この背の高い葦の陰に隠れて用を足せということか。    
乗客はこぞってバスを降りる。    
そして用を足した後、再びバスに戻り今度はカーペットを持ってまた降りていく。    
   
そこから約30分間、夫婦で、家族で、一人で、聖地メッカへ向かって地面に跪き、アラーへの祈りを捧げる。    
   
どれほど道が悪くとも、どれほどバスがポンコツでも、きっとこのドライブは大丈夫。    
彼らモスリムの祈りに守られ、安堵している自分に気付く。    
   
バスはどんどん高度を上げ、やがて、カラクリ湖に到達する。    
この広い湖は、万年雪を湛えた標高7000m級の山脈と、その手前にある、まるで白砂を積み上げたかのような不思議な色をした山々を背景に、すうーっとあたり一面に広がり銀色の光を放つ。    
手前にいくつかのゲルが立ち、少数のエスニックが家畜とともに居住している。    
   
不思議な、そしてとても幻想的なその様子につられて思わず開けたバスの窓から、針を刺すような冷たい風が入ってくる。    
標高約3700m。頭がぎゅぎゅうと締め付けられるように痛くなる。    
   
やがてバスは真夜中11時30分をまわって、タクシュルガンのホテルに到着した。
■お詫びとお知らせ■    
   
長いこと発行をお休みしていてゴメンナサイ。    
話せば長いことながら、って別に何があったわけではないのですが、単純に多忙であったのと、それを切り抜けた後にまたラオスなんぞに逃亡をしていたのですっかり発行が遅れてしまいました。    
   
今後はペースを上げてがんばって発行していきますので、どうぞ気長にお付き合い下さいませ。

NO:21 そしてバスは行く

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