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■Lucyみさおの逃亡日記カラコルムハイウェイ編VOL21:そしてバスは行く■
DATE:2005.08.13 カラコルムハイウェイ
REPORT&PHOTO:Lucyみさお
30分走ったところでバスはストップ。    
鈍いような、締め付けられるような、なんともいえない重ったるい頭痛で真夜中に何度も何度も目が覚める。    
これが噂に聞く高山病というやつか。    
結局満足に眠れない中、朝6時半から起きてテレビを見る。    
   
部屋はしんしんと冷えている。    
窓の外には茶色い勇敢な姿をした山脈が朝日に照らされて輝いている。    
時折ベッドの向こうを鼠がちょろりんと走っていく。    
   
昨夜のドライブは凄かった。    
カラクリ湖を過ぎたあと、どんどんと日は暮れ、やがてあたりは真っ暗。    
街灯などあるはずもなく、相変わらず道は工事現場のような状態。    
そんな中、このポンコツインターナショナルバスは平均持続20kmを保ちながら確実にハイウェイを登っていく。    
ドライバーのドライビングセンスとテクニックを認めつつも時折神様に祈らずにはいられない。    
   
今日は最高標高4730mのフンジャラブパスを超える。    
いったいどんなドライブが待っているのやら。    
ともあれ、一度乗ってしまったからには、後は自分の安全を信じて黙って運に身をまかせるしかない。    
   
ま、大丈夫やろ。    
   
何の根拠もなしに、自分の安全を確信しながら、数枚のクッキーと茶で朝食を済ませ、身支度を整える。    
洗面所のお湯は出ず、仕方なしにポットのお湯で歯を磨き、タオルをぬらし、顔を拭い髪を整える。    
   
昨日カシュガルを出た時は、半袖のTシャツでもたまらないほど暑かった。    
今朝は、ウールのセーターにコートを羽織ってもまだ寒い。    
私は部屋を出てチェックアウトをした。    
   
バスは10時に出発する予定だった。    
一緒に宿泊していたウィグル人たちも皆チェックアウトをおえ、門のところに集まっている。    
   
しかしバスは来ない。    
   
何人かの年老いたウィグル女性たちに国を聞かれ日本だと答える。    
唯一、若い(といっても中年頃)女性にスカーフを頭に巻いてもらう。    
しかし・・・・・私がやると妙にダサい(TT)。    
   
30分やそこいら遅れることは当然と、わりと皆、暢気に構えている。    
時間通りにここに自分たちが集合したことはすっかり忘れている。    
   
一時間以上遅れてやっとバスはやってきた。    
皆は思い思いの場所に乗り込み、私は無事、昨日と同じシートを確保した。    
   
そして、ホテルを出てすぐ、バスは出国検査所でストップ。    
50人にも満たない乗客の出国検査に何故か2時間もの時間を費やし、結局午後1時になって、やっとバスは出発した。
■高山病の予防と長時間移動の体調管理■    
   
カラコルムハイウェイは中国側カシュガルを基点に国境フンジャラブパスを越え、パキスタン側ラワルピンディへと繋がるハイウェイで、バックパッカーにとっては非常に興味深いルートです。    
   
中国側からのルートの場合、基本的には、一日一本の国際バスに乗って約20時間。    
途中、タシュクルガンで一泊して、二日目の昼にパスを越え、夕方、パキスタン側スストに着きます。    
   
標高1300mのカシュガルから4730mのフンジャラブパスまで、一日で約2500mも一気に標高を上げますから、高地に慣れていない私のようなモンの体にはそれなりの変化もあります。    
ただ、バスでのんびり上がって行くので、飛行機などで一気に標高を上げるよりはストレスは少ないでしょう。    
   
高山病の予防は、とにかく血液をさらさらの状態に保つこと。    
そのために、できるだけメシは食わない、水を沢山飲む、この二つが大切なポイントだろうと思います。    
   
これらは、標高などに関係なく、フライトや、バス、列車での移動など、長時間、身動きできない時に体調を保つのにも、非常に有効だと思います。    
これをすることで、移動の後の体のコンディションが全く違います。    
   
とはいえ、何をしても高山病になる人はなるし、腹いっぱい食っても平気な人も沢山います。    
   
フンジャラブパスを超えれば、後は標高を下げるだけなので、ススト(2800m)あたりに来ると、体は随分とラクになっています。    
逆に、パキスタン側から上がってくると、パスから先、なかなか標高が下がらないのでキツイ場合もあるかもしれません。

NO:22 入国審査

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