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■Lucyみさおの逃亡日記カラコルムハイウェイ編VOL28:朝と夜の境目■ DATE:2005.08.15 カリマバード REPORT&PHOTO:Lucyみさお |
正面に青く白く浮かび上がるラカポシ。そしてその手前の山々やその間に出来たフンザリバーがど真ん中を突っ切る谷は、まだ夜の闇の中にある。
斜め後ろには万年雪のレディフィンガー、その周囲に7000m級の山々がそびえる。 今私が立っている標高3500mのこの丘を取り囲むかのように、青白い山脈が連なる。 「間に合った」 ドライバーは大きな岩に腰掛けにっこり笑う。 既に先客、ラワルピンディから来た学生がカメラとビデオをセットしている。 その隣に座ろうとして思わず足と腰をすくませ後ずさりする。 あんたらなんでそんな断崖絶壁に座ってて平気やねん。 ラカポシの向こう、空がうっすらブルーとピンクに染まり始めた。 「ほら、あっち見て。」 ドライバーがラカポシのほうを向いて座っている私の反対側を指差す。 レディフィンガーの先端が朝陽を受けてキラキラと光っている。 「ほら、あっちも。そっちも。」 やがて青白く浮かんでいた山脈のところどころ、鋭角になった部分が次から次へとキラキラと光り出す。 やがて万年雪を湛えた山々が朝陽に照らされ白く輝き出すと、今度はその手前にある山々が茶色い雄姿を顕にする。 そして漸くその山々を越えて、谷に朝の光が注ぎ込む。 山の麓からゆっくりゆっくり、谷は明るくなっていく。 フンザリバーが、そしてその両側に広がる緑の大地がその姿を見せる。 朝と夜との境目が驚くほど鮮明に私のいるほうへ向かって動いている。 夜というのはこうやって明けていくということを、今、生まれて初めてこの目で見ている。 朝陽はどこにもその姿を現さない。 ただ光は確実に谷に朝を迎えさせている。 丘を囲む山々が高いために、朝陽がその姿を私の前にさらけ出すにはまだもう少し時間がかかりそうだ。 「朝ごはん食べよう。」 今、谷は丁度、夜と朝とに二分された。 私はまたドライバーに手を引かれ、丘を下った。 ■朝と夜の境目■ 600KB以上の大きな画像ですが下記で朝と夜の境目を御覧いただけます。 ■丘の上から見たフンザ(朝と夜の境目) ■ホテルバルコニーから見たフンザ(昼) NO:29 ブランチデート |
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