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■Lucyみさおの逃亡日記カラコルムハイウェイ編VOL29:ブランチデート■
DATE:2005.08.15 サンライズホテル
REPORT&PHOTO:Lucyみさお
サンライズホテルのカフェで、谷が朝陽に包まれていく様子を窓越しに眺めながら、ドライバーと二人、のんびり朝食を採る。    
彼の名はアリ。    
フンザに生まれ、学校を出た後、独学で英語を勉強し、自力でジープを手に入れ、今はガイド兼ドライバーをしている。    
   
フンザの朝ごはんは大抵塩入ミルクティーと自家製パンそしてバター。    
未婚の彼は今も家族とともに暮らし、毎朝お母さんのお手製を食べている。    
   
「パンを買って食べたりしたらお母さんが怒って大変だよ。」    
   
彼の学歴独学歴から逆算するにまだ25歳くらいか。    
偉丈夫な体格と少々マザコンぽい話しのギャップが可愛らしい。    
   
学校は今は夏休み。    
多くの子どもは公立ではなく、プライベートスクールに通う。    
そのほうが教育レベルが高いから。    
   
「家はこんなふうになっててね、ここで料理をしてここでみんなで寝て。」    
   
ホテルのカフェにあるフンザスタイルの部屋に私を連れて行って、そんなことを嬉々と説明する。    
   
フンザの作物はあんず、ナッツ、ポテト、小麦。    
あんずは乾燥させて一年中食べる。スープにしたり、ポケットに入れて、オヤツ代わりにつまんだり。    
   
ワインもある。でもこれはほんのナイトキャップに飲むだけ。    
ボクは呑まないけどお父さんが、と言って笑う。    
   
いい家族なんだろうなあ。    
いい村なんだろうなあ。    
   
ガイドとしての経験か、それとも彼の人柄か、彼はこの地方の文化について色々なことを話してくれる。    
しかし残念ながら私の英語力は、そのうち20%程度しか理解していない。    
   
「日本の山は緑色してるね。ナガノの写真を見たことがある。すごく綺麗だった。」    
   
ここフンザでは山々は山肌を露出させた雄雄しい姿で存在する。    
彼にしてみれば木の生えた山など信じられないだろう。    
   
互いの家族のこと、国のこと、文化のこと、そして仕事のこと。    
   
初めて会ったとは思えないほど穏やかに、のんびりと私たちはお喋りを楽しんだ。    
   
ポットに入ったお茶を三杯もおかわりしたかどうか。    
ひとしきり喋って笑って頷きあったところで漸く谷がすべて朝陽に包まれた。    

■サンライズホテル■    
   
すみません、正式名称は失念しています。    
とにかくこのエリアでサンライズを見るベストポジションの丘に建つまだ新しいホテルです。    
   
客室は私が訪れた当時まだ建設中でしたが、レストランのある本棟は営業していました。    
   
しかし、あの道をどうやって資材を運んだのか?    
アリ君によると「大きなコストがかかっている」とのことですが、さもありなん。    
   
フンザではお茶に塩を入れて飲みます。    
そういえばフンジャラブ峠でもウォータークーラーの脇に塩が置いてありました。    
   
モンゴルも同じです。    
   
高地に暮らす人と塩分との関係ってどんな理由があるんでしょうか。    
海が遠いから必要な塩分が足りないからかな?    
もしご存知の方いらっしゃったら教えてください。

NO:30 ホッパー村からNager村へ

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