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■Lucyみさおの逃亡日記カラコルムハイウェイ編VOL30:ホッパー村からNager村へ■ DATE:2005.08.15 ホッパー村からNager村へ REPORT&PHOTO:Lucyみさお |
フンザは、フンザ川とホッパー川に区切られた3つのエリアに3つの民族が、おのおのの文化と言葉を守って暮らしていた。
今はパキスタンによって言語は統一され、文化もミックスされつつある。 (アリ君解説。実際にはもう少し複雑で言語は4つある。) フンザの民がどこから来たのか、未だに謎は解明されていない。 説は4つも5つもあり、それぞれがロマンに溢れている。 アレキサンダー大王側近戦士たちの末裔説(落人伝説ね)に至っては、どこまでも想像を膨らませることが出来るから楽しい。 私とアリはフンザ川を越えてホッパーエリアを走る。 すれ違う人々は皆片手を上げてジープの私達に「こんにちは」と挨拶をする。 アリはその都度ジープの窓から顔を出し挨拶を返す。 子供達は笑いながら「ハロー!」と大きな声で言い、手を振る。 「ホッパーの人は少しシニカルなんだよ。カシマバッドの人はみんなにっこり笑って挨拶するけど、ここの人は笑わないだろ?もともとフンザの中でも貧しいところだからね。今はパキスタン政府のコントロールで随分景気も良くなったけどね。」 道路工事の車両を指差しながらアリはこの村のことを説明する。 なるほど確かに言われてみればそうかもしれない。 けれど私にしてみれば、すれ違うすべての人が挨拶をするなど、それだけで素晴らしいやないかとツッコミたくもなる。 ジープは片方のタイヤ半分は怒涛のような濁流の上にむき出しという状態でホッパー川を越え、私達はNagerエリアに入った。 フンザは山も村もどこもかしこも美しいが、この村はその中でもひときわ美しい。 村の人々の主な糧は、あんず、ナッツ、ポテトに小麦。 恐らくあんずやナッツは野生で、ポテトや小麦も、畑というにはあまりにもナチュラルな状態でそこに植えられている。 今は丁度あんずの収穫期で、木には沢山のあんずがオレンジ色の実をたわわにつけ、点在する岩や石を積み上げてできた小さいマッチ箱のような家々の屋根には、大きなざるに広げたあんずが干されている。 時折昔ながらのフンザスタイルをした年配の女性とすれ違う。 その髪型はアメリカンインディアンのようでもあり、また衣装の刺繍はアジアの山岳民族らしくもあり。 「綺麗な村やね。」 「うん、ここは綺麗なところだよ。少し降りて歩こうか?写真を撮りたかったらいってよ。」 「いや、いいよ(歩けんし)」 「男の人はみんなハンサムやし女性は別嬪やし。」 「そりゃどうもありがとう。」 まったくこんなに美しい場所で撮影を出来んというのは難儀ななと思いつつも、この後のスケジュールを考えると、ここであまり無理はできん。それでも私は、ジープの窓から片腕を出して、時折すれ違う人達に手をふりながら、その美しい風景と風を存分に楽しんでいた。 やがて村から遠く離れること数十分。 私達はホッパー氷河の入り口に到着した。 ■フンザの文化に関して■ 日本にはあまりフンザに関する文献がないようです。 私が今、参考書籍として手元においているのはカリマバッドの本屋で手に入れたこれです。 A Look at Hunza Culture Second Edition (Studies in Languages of Northern Pakistan) Writing by Atephen R. Willson なんせ学術書ですから(^^;;ボキャブラリ100単語しかない私は1ページ読むのに必死なのですが((^^;;内容はなかなか詳しく非常に興味深いものです。 ご興味のある方はパキスタンへ行かれたとき入手されることをオススメします。1st〜3rdまであったと思う。今思えば、なんであの時全部買わんかったと後悔しきりです。 アマゾンでは売っていません。 ■落人伝説の共通点に関して■ たまたま今、私は丹後の宮津に関する仕事をしていて、取材と称し色々と現地の美しい風景など、リアル、資料とりまぜて見せていただいているのですが、その時偶然、ある一つの集落の古い写真を見せていただきました。 あれは、そう、なんていうのかしら。 雪に埋もれた山間の小さな集落の姿が、あの雄大なフンザの風景とダブって驚きました。 そこは丹後半島の山の中にある平家の落人伝説のある集落で、同じエリアにあるほかの集落とは文化や言葉が違うとか。 フンザにもアレキサンダー大王の側近落人伝説がありますがやっぱりアレですね。落人伝説のあるところってなんとなく似てる。 NO:31 ホッパー氷河 |
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