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■Lucyみさおの逃亡日記カラコルムハイウェイ編VOL32:カラダが悲鳴■
DATE:2005.08.15 カリマバッド
REPORT&PHOTO:Lucyみさお
ホッパー氷河からアリの待つゲートへ戻るまでにいったいどのくらい時間がかかったのか。
ガイドに手を引いてもらいながら、けれどもう、一度に3メートルも進むことすらできず、本当に少しづつすこしづづもと来た道を戻った。呼吸の苦しさは限界に近づいていた。

帰路、どこかで写真をとろうかというアリに、真っ直ぐホテルに戻って欲しいと言って、そのままジープの後部シートに倒れこんだ。

アリが手渡してくれた彼のフリースにくるまってうとうとしながら何度か見知らぬ人が入れ替わり立ち代り助手席に座ったのを覚えている。

ホテルに着いたのは午後1時をまわっていた。
私はアリに心ばかりのチップと、クッキーを渡して礼をいいジープを降りた。
朝4時半からかれこれ9時間のロングツアーだった。
アリは本当によくしてくれた。
本当は彼を夕食に誘いたかったのだけれど、体がそれどころではなかった。

出迎えてくれたスタッフに軽く挨拶をして私はそのまま部屋へ戻りシャワーも浴びずにベッドに倒れこんだ。

少しカラダが熱っぽい。

春先にステロイド治療を終えてから私は何度もリバウンド症状とおぼしき発熱を繰り返していた。
ほんの少し仕事で睡眠不足が続いたりすると覿面だった。
ヒマなときは静かに横になり、頭を冷やして熱が冷めるのを待ちてばいいが、忙しい時はそうはいかない。
私はアスピリンをまるで中毒者のように、何度も何度も飲んだ。

主治医に旅の許可をもらった後も、旅の直前まで発熱は繰り返した。
悪い意味で、私はすっかりこの状態に慣れっこにもなっていた。

今アスピリンを飲めば、一時的にカラダはラクになるが、残りの旅の間中、飲み続ける羽目になるのは目に見えている。

フンザでは今夜と明日、あと二晩泊まる予定になっている。
どこにも行かず、ゆっくり休んでいればラクになるかもしれない。
もう1〜2泊延長したってかまわない。
帰路のチケットはオープンで時間的な余裕はある。

私はベッドから這い出して水を飲みながら、持参した梅干を3個ほど口の中に放り込みまたベッドにもぐりこんだ。


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