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■□ 週刊 ITビジネスを”相手ビジネス”にするために □■
── http://www.livelovelink.com/adachi/ ─────────────
VOL:020
発行:足立明穂
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みさお@編集人です。
久々の三連休、皆さん如何お過ごしでしたか?
季節の変わり目っていうのは不思議なもので、すっごく寒いなあ、
と思った翌日はなんだか汗ばむような暑さだったり、お天気が、
これから迎える季節へのウォーミングアップをしているような
そんな感じです。こんな季節は上手に着るものを調整して、体調
崩さないようにお気をつけ下さいませ(^^)。
さあ、今週も体調万全に整えて、張り切って行きましょう!
さて今日は、いつもとちょっと趣向を変えて、ITに関して、という
よりも、「何かをする」ことの「本質」のを教えることの大切さと
難しさについてです。これはお仕事の中はモチロンのこと、子供の
教育にも同じことが言えます。
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■本質を教えることの難しさ■
足立明穂
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先日、京都市で行われているALAN-Kプロジェクトの講演会に
行ってきた。このプロジェクトは、アラン・ケイが作ったSqueak
(スクイーク)というソフトウェアを子供たちの教育に取り入れて
いこうというプロジェクトだ。
アラン・ケイは、1970年代に”コンピュータは小型化し、誰も
が持って歩ける情報端末が出てくる時代がくる”と考え、その
理想のコンピュータを”ダイナブック”と名づけた人である。
(余談だが、このダイナブックという言葉を、東芝はノートPC
の名前にしている。その為かどうか、アメリカでは、東芝が
ダイナブックを発売したときは、爆発的に売れ、日本でも輸入
モデルを買うという人まで出てくる現象が起きた。)
また、マウスの使い方を編み出し、今のコンピュータ操作の重要
な部分を作ってきた一人だ。
アラン・ケイの作り出したSqueakは、見ただけでは、簡単な
お絵かきソフトにしか見えない。しかし、自分の書いた車や犬に
指示を与えることで動かすことができるようになっている。それ
を通して、子供たちが経験的に数学的な変数の概念や2次方程式
の概念を習得していくと考えられている。そして、子供たちが、
中学や高校で数学を学ぶときに、その経験と教科書に出てくる
数式の意味が、結びついて、より数学に興味を持ってくれるので
はないかと期待しているのである。
こう書くと、単なる子供教育ソフトと思われてしまうかもしれ
ないが、Squeakは、さまざまな分野で本格的なシミュレーション
に使うことも出来るし、作曲やデザインにも利用できるように
なっている。実際、アラン・ケイの講演では、このSqueakでプレ
ゼン資料を作り、講演を行っていた。
さて、ここで筆者が感じたのは、”本質を教える”ということ
の難しさである。どの企業でも同じだが、人材教育というのは、
非常に大きな課題で、新人教育や、研修といったものが行われて
いる。しかし、どうしてもテキストやマニュアルに従って、書類
の書き方やお客様との接し方という”外面”を教えがちになって
しまう。書類を書くにしても、その書類を使う理由(ノウハウを
蓄積して利用する。事実関係を明確にするなど)があるのであり、
その書類を作ってきた人たちの知恵が詰まっているのである。
そういった本質を理解して、書類を書くのと、書き方を知ってい
るだけで書くのとでは、後々の仕事の進め方にも大きな差が出て
くる。
確かに、少しでも早く実践に役立つようにということで、外見
だけ取り繕ってしまうのは止むを得ないのかもしれない。しかし、
それは長続きしないだろうし、教育する側、教育される側両方に
とっても、むなしい作業なのではないだろうか。人は器械ではない
ので、コンピュータのように理由もなにも関係なく指示された通り
動くのではストレスが溜まってしまう。本質を理解して、考えて
行動する生き物なのである。
コンビニやファースト・フード店などの、完璧なまでのマニュ
アル化された対応を見ていると、丁寧なのだが、ゼンマイ仕掛けの
器械に接しているように感じてしまうのは、筆者だけだろうか?
【参考URL】
■ALAN-Kプロジェクト(公式サイト)
http://www.edu.soc.i.kyoto-u.ac.jp/akp/
■アラン・ケイ プロジェクト(京都市教育委員会によるもの)
http://www.edu.city.kyoto.jp/school/alankay/
※このサイトから日本語版スクイークがダウンロード可能
足立明穂 (あだち あきほ)
※このコラムの著作権は足立 明穂に属します。
本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。
【著者プロファイル】
足立明穂 (あだち あきほ)
1962年、京都で生れる。神戸で育ち、社会人になってからは、関東
で生活していたが、現在は、京都に在住。1992年に米国カルフォル
ニアに出向し、インターネットに触れる。その大きな可能性に衝撃
を受け、それ以来、インターネット関連のビジネスに従事。
プロバイダーの立ち上げ、Webコンテンツビジネス、インターネット
での動画配信、ポータルサイト構築・運営などを経験。
現在、これらの経験を活かし、インターネットビジネスでの成功の
方程式を模索中。また、システム監査を目指して勉強中。
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■編集後記■
本質を教える、これを社員教育としてするのは本当に大変です。
とはいえ、考える力、それに基づいた表現力のない社員ばかり
では、大抵の企業は発展性がなくなってしまいます。
マニュアルは、ビジネスの「核」が確定し、一気に胞子を広げ
規模を拡大(大量化)するときに、ものすごいパワーを発揮し
ます。マニュアルは、ビジネス立ち上げに於いて、数々の試行
錯誤を繰り返しながら、考えに考えを重ね、最善と思われる方法
を抜粋し、大量化のためのツールとして表現されたものですが、
これができあがるまでの過程というのは、生半可なものではあり
ません。私は様々なビジネスマニュアルを作っている人を心から
尊敬するし、その創造力を素晴しいと思います。
最近は、出来上がったマニュアルからスタートされる方も多いと
思います。皆さん、もちろんマニュアルどおりに業務を遂行する
のは大切なことですが、その業務の中にあって、「何故こういう
ふうにしないとならないのか」を、ほんの少しでいいから、興味
を持って、考えてみてください。
そこに今、あなたがお客様に向けている「笑顔」の本質があります。
(みさお@編集人)
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【週刊ITビジネスを”相手ビジネス”にするために VOL:020】
発 行 日:2003年10月14日(火)
発行部数 :
発行回数 :毎週月曜日発行
発 行:足立明穂
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編 集:石谷操(りぶらぶりんくドットコム)
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