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■□ 週刊 ITビジネスを”相手ビジネス”にするために □■
── http://www.livelovelink.com/adachi/ ─────────────
VOL:026
発行:足立明穂
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みさお@編集人です。
久々におてんきー!っと歌を歌いたくなったら、寒いーっと
白い息が出ちゃったこの週末。皆さんいかがお過ごしでしたか?
編集人の私は街路樹の紅葉を眺め、ああ、なんて素敵なの!と
カンドーしつつ、お仕事へ。ふふふ。いいのよ。好きだから。
編集人と同じように週末もお休みしてない人も、素敵なデートを
楽しんだ人も、寒さに負けず、今週も元気にがんばっていきま
しょう!
さて今日は、皆さんもよくご存知の”丸紅ダイレクト事件”に
ついて。オンラインショップ、インターネットの世界でのお商売は
時間と距離を超える、それがゆえに、人気サイトであればあるほど
何かあった場合のリスクも大きいのです。
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■丸紅ダイレクトにおけるトラブルを考える■
足立明穂
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ニュースで大きな話題になったので、読者もよく知っている
事件(?)だが、何が問題だったのかを考えてみたい。
丸紅ダイレクトのオンラインショップで、PCの価格を198,000円
と表記するのを誤って、一桁少ない19,800円としてしまったことで、
多くの消費者から注文が殺到した。丸紅ダイレクト側は、表記ミス
だったので、発注を取り消したいとしたが、オンラインでの取引が
完結しているが故に、消費者がそれを受け入れなかった。そして、
泣く泣く丸紅ダイレクトは19,800円でPCを販売せざるを得ない状況
になってしまった。
法律的には、”錯誤に基づく契約無効”を適応することもできる
らしいが、問題は、その後の消費者の動きである。法的に対処する
には、企業側もそれなりに覚悟が必要で、多くの消費者から、
”あの会社の商品を買ったら、いろいろ揉め事が起きるかもしれない”
という印象を与え、その後のビジネスに大きく影響するだろう。
丸紅ダイレクトは、その後の消費者離れが起きることを恐れて、提示
した価格で販売したようである。
さて、価格の表示ミスというのは、何もインターネットのオンラ
インショップに限ったことではなく、新聞の折込広告での印刷ミスや、
店頭での値札の貼り間違い、勘違いによるものなど、いくらでも起きる
ことである。しかし、今回のようにオンラインショップの場合は、
”オンラインで取引が完結する”という点で大きな問題になってしま
った。それ以外の媒体を経由したものでは、レジを打つ人や、店内を
見ている他の従業員が、”あれ?”と思うことで防げることもあり、
また、人手を介しての販売であれば、オンラインショップのように何千、
何万という注文が一気に処理されるということもありえない。
ここにITの大きな落とし穴があるのである。つまり、IT化すること
で、人件費削減といった効果は確かにあるし、オンラインショップの
手続きなど極力自動化してしまったほうが、利益も大きくなる。しかし、
人手が介在しないことで、前にも書いたが、コンピュータは”馬鹿正直”
に指示されたとおりにしか動かないので、新車が1円であっても、割引
率が100%であっても、淡々と処理してしまうのである。
また、店舗であれば、店内を見て回ることで、全体でおかしなところ
がないかの確認ができるが、Webサイトの場合、どうすれば、すべての
ページを確認したことになるのか、なかなか分かりにくい。特に、最近
は技術が進歩して、見ている人の購入履歴などに応じてその人の好みそ
うな商品を並べて表示するなど、人によって表示される内容が異なる
ようになっている。こうなると、百人百様のページを見ていることになり、
どうやってチェックすればいいのか分からなくなってしまう。
ITは、確かに迅速に処理をこなし、販売数を上げてくれ、業績を大き
くするのも早いだろうが、それ故に、たった1つのタイプミスが、会社
を倒産に追い込む速度も速いのである。そういうリスクがあることを
認識してITを使いこなさないと落とし穴にはまる。
今回の丸紅ダイレクトの件を、対岸の火事とは考えずに、自社の業務
の流れや、どこでチェック機構が働いているかを再確認すべきではない
だろうか?
【参考URL】
丸紅ダイレクト(現状、サイトは休止状態)
http://www.marubeni-direct.co.jp/
丸紅ダイレクトの今回のニュース
PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1105/marubeni.htm
足立明穂 (あだち あきほ)
※このコラムの著作権は足立 明穂に属します。
本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。
【著者プロファイル】
足立明穂 (あだち あきほ)
1962年、京都で生れる。神戸で育ち、社会人になってからは、関東
で生活していたが、現在は、京都に在住。1992年に米国カルフォル
ニアに出向し、インターネットに触れる。その大きな可能性に衝撃
を受け、それ以来、インターネット関連のビジネスに従事。
プロバイダーの立ち上げ、Webコンテンツビジネス、インターネット
での動画配信、ポータルサイト構築・運営などを経験。
現在、これらの経験を活かし、インターネットビジネスでの成功の
方程式を模索中。また、システム監査を目指して勉強中。
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■編集後記■
私はHPの制作はもちろん、新聞折込広告の制作なんかもやって
います。主な業務はプロデュースとディレクション。モノ自体は
デザイナーさんに作っていただきます。
商品の値決めって本当に難しいです。季節やら傾向なんかを考え、
市場の中心価格帯を調べ、コストコントロールチームと相談しな
がら、胃の痛くなる思いで値決めをするわけです。で、その後、
最終校正まで、とにかく一字一句綿密に確認します。
折込広告の場合、一回の印刷部数は数十万部。それを戦略的に
折り込んでいきます。この経費。ごっつい金額です。
企業が小さければ小さいほど、失敗した場合の”損失”が企業の
体力に及ぼす影響は大きい。
一枚のチラシを作るのに私にかかる精神的なプレッシャーは
すごいもんで、制作期間中は毎日胃をなでなでしています。
ウェブのアップロードも本来は基本的に同じなのです。が
時々、「すぐ修正できるしなあ」と甘っちい悪魔のささやきを
聴いている自分がいるのも事実です。
今回の事件は、他人事とは思えない。
私自身、心してかからねばならん課題です。
(みさお@編集人)
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【週刊ITビジネスを”相手ビジネス”にするために VOL:026】
発 行 日:2003年11月25日(火)
発行部数 :
発行回数 :毎週月曜日発行
発 行:足立明穂
http://www.livelovelink.com/adachi/
akiho@momotarou.com
編 集:石谷操(りぶらぶりんくドットコム)
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