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■□ 週刊 ITビジネスを”相手ビジネス”にするために □■
── http://www.livelovelink.com/adachi/ ─────────────
VOL:032
発行:足立明穂
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みさお@編集人です。
新年あけましておめでとうございます。
昨年6月、筆者足立と編集人のひょんな再会から創刊した当メール
マガジンも、皆様のおかげで無事こうして新年を迎えることが
できました。ここに謹んで御礼申し上げます。
本年も有意義なコンテンツをお届けし続けるべく、がんばって
まいりますので、何卒変らぬご愛顧を宜しくお願い申し上げます。
さて今日は、年頭において、もう一度、"IT"という"道具"について
考えてみたいと思います。ダムや道路建設等の公共工事の見直しが
本格的になってきた反面、この"IT"という名の下に、過去のムダな
投資と同じような現象が起こり始めています。
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■使い方が分からないITという道具■
足立明穂
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以前にも書いたが、筆者の田舎は、とんでもなく山奥である。
この年末年始は、そこで過ごした。ADSLのサービスは対象外で
あるし、携帯電話も国道沿いでないと電波が届かない。PHSなど
サービス外であり、一番近いダイアルアップのアクセスポイント
は、エリア外になるので、電話代が割高になる。
しかし、そんな農村の中でもIT化の波は押し寄せており、共同
テレビアンテナと有線電話(公衆回線の電話ではなく、その村
の中でしか使えない)が、CATVとCATVを利用したIP電話に置き
換わるようになった。しかも、CATVインターネットのサービス
まで開始するらしい。
さて、このように広がってくるIT化ではあるのだが、しかし、
肝心の”何に使うのか?”がよく分からなくなっているように
思える。筆者の田舎の例で心苦しいが、有線電話がIP電話に
置き換わろうが、共同アンテナが、CATVに置き換わろうが、
それが、特になにかメリットをもたらしてくれる訳ではない。
逆に、IP電話用のモデムをつけないといけないとか、CATV用に
テレビのチャンネル設定を変更するとか、とかく、面倒なことの
方が多い。さらに、インターネットも使えるようになるらしいが、
どうやら、CATV局からインターネットへの回線速度が遅いために、
ISDNとさほど変わらない速度らしい。そもそも、5000人ほどしか
生活していない場所で、その3割が65歳以上という中では、
インターネットといわれても、そんなものが何の役に立つのか、
パソコンすら持っていない、触ったこともない人たちが圧倒的に
多い中では、意味があるのだろうか?
結局のところ、ITという”道具”の目的が分からないままに
導入されている怖さがある。ITは、道具であるのに、それ自体が
目的のようになっていて、結局は、インフラの話ばかりになって
いる傾向がある。つまり、まずは、道路を作ってから、そこにバス
を走らせるのか、農道にするのか、それとも、通学路にするのか
を考えましょうと言っているように見えるのである。
総務省の集計を見ても、ブロードバンドだとか騒がれていながら
も、実は、二千万人近いユーザがダイアルアップ接続の契約をして
いることが分かる。まだまだ、ブロードバンドなどというもの自体が、
幻想のように思えてくる。
そういうデータを見ていると、何をしたいのか、何が目的なのか
が、おかしな方向に進んでおり、道路公団の問題で、無駄な高速
道路を作っているとか、そのメンテナンスに無駄なコストが掛かって
いるという話が、ITのインフラにも同じことが言えるようになるの
ではないだろうか? ITの場合、目に見えないだけに、何が無駄に
なっているのか、何が有益になのか、そもそも、使われているのか
さえ分からない状況にある。
ようやく(?)、電子政府とか言っていた政府も、まずいと思い
始めたのか、各省庁でその業務の見直し、それをベースにIT化を
考えるという動きが出てきたようである。(とすると、あの住民基本
台帳ネットワークはなんだったのだろう?)
ともかく、ITは道具であり、まずは、”何をしたいのか?”という
目的を明確にしておかないと、どんどん意味のない回線が引っ張り
まわされ、結局、誰も使い方が分からない光ファイバーが日本国中を
巡るようにならないだろうか? それは、形を変えた高速道路工事と
同じものになってしまうように思えてしまう。意味のない道路を
作ってしまった反省から、我々、一人一人が、国の政策を吟味し、
ITの目的や、本当に必要なものなのかどうなのか、今のサービスで
問題になっていることはどこにあるのかを見極めていくことが必要
なのではないだろうか?
【参考URL】
総務省
インターネット接続サービスの利用者数等の推移
<平成15年11月末現在>(速報)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/031226_6.html
足立明穂 (あだち あきほ)
※このコラムの著作権は足立 明穂に属します。
本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。
【著者プロファイル】
足立明穂 (あだち あきほ)
1962年、京都で生れる。神戸で育ち、社会人になってからは、関東
で生活していたが、現在は、京都に在住。1992年に米国カルフォル
ニアに出向し、インターネットに触れる。その大きな可能性に衝撃
を受け、それ以来、インターネット関連のビジネスに従事。
プロバイダーの立ち上げ、Webコンテンツビジネス、インターネット
での動画配信、ポータルサイト構築・運営などを経験。
現在、これらの経験を活かし、インターネットビジネスでの成功の
方程式を模索中。また、システム監査を目指して勉強中。
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■編集後記■
今年の正月は、人生ゲームして、オセロして、朝から晩まで
酒飲んで、へてからゼッタイにメールのチェックなんかする
もんか、のはずだったのですが、案の定大晦日も元旦も休む
ことなくメールは届き(ケータイじゃないよ)、早速様々な
業務をスタートさせています。
なんだか、今年はこのイキオイが続きそうな雰囲気で、今から
性根すえてがんばらんならん!と気を引き締めておりまする。
今年も一年、多分、いろんなことがあるのでしょうが、
とにかく皆さん、一緒にがんばりましょう!
先行き不透明なこんな時代、だからこそ、今を一生懸命に
生きることが大切なのだと思います。
今日から仕事初めの皆さん、準備はオッケイ!?
さあ、大きく深呼吸して、今年もはりきっていきましょう!
(みさお@編集人)
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【週刊ITビジネスを”相手ビジネス”にするために VOL:032】
発 行 日:2004年1月5日(月)
発行部数 :
発行回数 :毎週月曜日発行
発 行:足立明穂
http://www.livelovelink.com/adachi/
akiho@momotarou.com
編 集:石谷操(りぶらぶりんくドットコム)
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