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■「ITビジネスを"相手ビジネス"にするために」039号
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■□ 週刊 ITビジネスを”相手ビジネス”にするために □■
──  http://www.livelovelink.com/adachi/  ─────────────

                      VOL:039
                      発行:足立明穂
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 みさお@編集人です。
 先週はほんと、暖かかったですね。
 週末は思わず、箪笥から春色のシャツを引っ張り出して
 彼女と梅見に行ったよん(渋すぎるか?)なんて方も多いかと
 思います。
 これから、三寒四温で、だんだん春めいてきますが、寒暖の
 差が大きいこの時期はちょっと油断するとすぐ「くしゅん!」
 なーんて、風邪をひきやすいもの。
 どうぞ皆さん、着るもの上手に調節して、素敵な春を迎えま
 しょうね!
 
 さて今日は、”トレーサビリティ”について。
 ”トレーサビリティ”って何じゃらほい?と思われた方も
 多いかもしれませんが、昨今スーパーや自然食品のお店でよく
 見かけるアレですよ、アレ、「このキャベツは私が作りました」
 というやつ。
 もちろん、”トレーサビリティ”はそんな狭い範囲のことでは
 ありませんが、今回は、最も身近な食の問題から、その実際と、
 問題点を考えてみたいと思います。
 
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 ■トレーサビリティの問題■

  足立明穂
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  鳥インフルエンザや牛肉のBSE問題で、トレーサビリティが
 問題になっている。トレーサビリティとは、消費者に届いた
 ときに、それが、どこで生産されて、どういう経路を通って
 きたかを知ることができるということである。また、有機野菜や
 無農薬野菜、ブランドとも言えるコシヒカリなどの農作物に
 対してもトレーサビリティが問題になっている。さて、そういう
 トレーサビリティの問題を考えてみよう。

  有機野菜や無農薬野菜が注目され始めてから、生産者の顔の
 見える野菜が売れるようになった。スーパーなどでも、
 ”私が作りました”という農家の人の顔写真が印刷されたシール
 が貼り付けられて、そういう野菜が高くても売れるようになって
 きた。買う側からすると、なんとなく安心できるということである。

  また、ここに来て、二次元バーコードやICタグなどの技術に
 よって、単に生産者だけでなく、どこを経由してきたか、いつ
 採れたものか、どんな生産方法によって作られたかなど、きめ細かく
 情報を引き出すこともできるようになってきている。

  しかし、ふと気になるのは、そのICタグやバーコードで引き
 出される情報自体は本当に信用できるのかどうか?ということである。
 よく言われるが、新潟の魚沼産コシヒカリは、魚沼で生産される
 お米の量よりはるかに多い量が流通しており、明らかに、ブレンド
 されていたり、袋だけで中身はまったく別のところのお米が入って
 いたりするのである。

  これと同じようにICタグに入っている情報は本物かもしれないが、
 それが、途中で別のものに付け替えられているということはないの
 だろうか? それを保障するとなると、そのタグを取り付ける
 ところから、箱詰め、運搬、そして、店頭で並べるところまでを
 ”監視”する必要が出てくるのではないか?また、それらの情報を
 入力するのは人間なので、やはりタイプミスをしたり、勘違いをして
 違うデータを入力する可能性もある。(余談ではあるが、カーナビ
 なども地名の仮名漢字変換を間違って違う文字になっている場所
 などがある。これなど、手書きであれば、そんな間違いは少ないの
 かもしれないが、コンピュータによって仮名漢字変換をすることで
 おきているミスである)

  そんなことを考えだすと、トレーサビリティの技術が進んだ
 ところで、結局のところ、それを信用するかどうかは、消費者側の
 問題であり、個人個人の価値観の問題なのである。(回遊魚である
 マグロなどは、○○産などというのは、たまたまその沖合いに
 ”いた”のであって、どこまで意味を持つのかと疑問になる。
 ましてや、○○港など、その港に入港しただけの意味でしかない。)

  ICタグなどトレーサビリティに関する研究や技術は革新的に
 進歩する様相を示しているが、住基ネットのときにも書いたように、
 その運用まで考えておかないと、何のために行うのかがわからなく
 なるし、それ以上に、いろいろなコストがかかってくることになり、
 それは、すべて消費者の価格に反映されてくるということを忘れては
 いけない。

【参考URL】

 食のトレーサビリティ
http://www.tokyo.info.maff.go.jp/tokyo/traceability/traceability_pdf.htm

  足立明穂 (あだち あきほ)

 ※このコラムの著作権は足立 明穂に属します。
  本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。

 【著者プロファイル】

  足立明穂 (あだち あきほ)
  1962年、京都で生れる。神戸で育ち、社会人になってからは、関東
  で生活していたが、現在は、京都に在住。1992年に米国カルフォル
  ニアに出向し、インターネットに触れる。その大きな可能性に衝撃
  を受け、それ以来、インターネット関連のビジネスに従事。
  プロバイダーの立ち上げ、Webコンテンツビジネス、インターネット
  での動画配信、ポータルサイト構築・運営などを経験。
  現在、これらの経験を活かし、インターネットビジネスでの成功の
  方程式を模索中。また、システム監査を目指して勉強中。

 
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 ■編集後記■

  一応母親なんてものをやっておりますと、昨今の”食”に
  関する騒動では、なんともはや、難儀ななあ、と思うこと
  多々あります。

  私の場合、正直言って、店頭に並んだものに関しては、あまり
  出所など気にすることはなく、口にしたときに”おかしい?”
  と思えば食わない。という非常に原始的動物的判断のみで
  家族の健康を管理しています。

  そんな素人判断、危うい、危うすぎるで、と、おっしゃる向きも
  ございましょうが、データに頼ることに慣れすぎてしまうと
  悲しいかな、頭で物事判断するようになり、五感が鈍るんや
  ないかと思うんです。

  五感を常に磨いておくには、時には、ドロだらけの路地ものの
  野菜を食ったり、いつも薄味にしたり、ということを常日ごろ
  からフツーにしておく、というのは、かなり効果的かもしれま
  せん。

  人間なんて所詮動物です。
  データは大切ですが、まずは五感で感じて、それを納得させる
  手段の一つとして、データがある、というのが、まあ、食などに
  限らず、お商売はもちろん、昨今流行のガーデニングなどに
  おいても大切なことやないかと思います。
    
  (みさお@編集人)

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 【週刊ITビジネスを”相手ビジネス”にするために VOL:039】

  発  行  日:2004年2月23日(月)
  発行部数 :
  発行回数 :毎週月曜日発行
  発       行:足立明穂
        http://www.livelovelink.com/adachi/
                  akiho@momotarou.com
   編       集:石谷操(りぶらぶりんくドットコム)
                 http://www.livelovelink.com/
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