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■「ITビジネスを"相手ビジネス"にするために」040号
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■□ 週刊 ITビジネスを”相手ビジネス”にするために □■
──  http://www.livelovelink.com/adachi/  ─────────────

                      VOL:040
                      発行:足立明穂
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 みさお@編集人です。
 早いもので今年もはや2ヶ月が過ぎ、なんと今日から3月。
 いろいろなプロジェクトがもこもこと動き出す季節です。
 皆さん、準備はオッケイ?
 さあ、今月もがんばっていきましょう!
 
 さて今日は、先週新聞を騒がせたヤフーBBの事件について。
 読者の皆さんの中には、顧客情報を管理していらっしゃる方
 も多いことと思います。
 今回は、筆者ならではの視点から、この事件を、そしてIT
 ビジネスにおける危機管理のあり方を考えます。
 
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 ■ヤフーBBの事件■

  足立明穂
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  ヤフーBBの個人情報を持ち出して、それをもとに恐喝する
 という事件が起きた。事件そのものよりも、個人情報が流れ
 出たことに注目され、ヤフーBBの個人情報に対する管理体制が
 問われることになってきた。さて、この事件は、今は、ヤフー
 BBの個人情報の管理体制が問題視されていて、個人情報が流出
 することの危険性を強調しているニュースが多いが、筆者は
 ちょっと別の視点から見ている。斜に構えた筆者の視点から
 事件を見てみたい。

  まず、気になるのは、ヤフーBBを恐喝をしてきた企業である。
 毎日新聞のWebには、ニュースによると”都内に本部を置く
 政治結社”となっている。この事件を見て思うのは、この手の
 団体が、顧客情報を材料に恐喝をするということが表に出て
 きたということである。従来は、社長や役員のスキャンダル、
 関連企業などとの脱税まがいの取引などの情報で恐喝事件など
 あったのだろうが、ここに来て、新たな材料が用意されてきた
 のである。

  次に、情報流出元が、社内であること。つまり、特別に技術
 レベルの高い人が情報を盗んだのではなく、アクセスすることが
 できる人が情報を盗んだのである。言い換えれば、顧客情報管理
 台帳をコピーして持ち出すということで、特になんら特別な技術
 を必要としないのである。以前にも、このメルマガでも書いたが、
 情報にアクセスできる人に対する信頼と権限をどのように調整
 するかの難しさが表に出てきた事件である。
 契約社員などもアクセスできるようになっていたらしいが、
 果たして、その契約社員との契約書や、その社員への管理体制は
 どうなっていたのかが気になる点である。実際に、今後、この手
 のサービスをアウトソーシングしたり、他社のサービスを利用
 する場合、あるいは、派遣社員等を雇う場合に、こういった事件
 が起きた場合を想定して、どこまで契約に盛り込むかは、非常に
 難しいことになるだろう。今回の事件でも、その被害は何十億に
 なると言われているが、契約社員に、そういう被害が起きた場合
 に責任を取れということは、現実的には無理な話である。

  最後に、こういう事件が起きたときのダメージが非常に大きい
 ということである。事実かどうかを突き止めるだけでも、多くの
 スタッフが振り回され、事実ではなかったとしても、マスコミ
 対応やユーザからの問い合わせ対応、さらに、その説明など、
 数日間から下手をすると数週間は、まともに業務が進められない
 状況になる。その間の損失は計り知れない。
 記憶に新しい事件では、佐賀銀行がつぶれるという噂がメールで
 流れ、その影響で、何百億という預金が引き出されたということも
 ある。インターネット上の”噂”を打ち消すのがいかに大変な作業
 なのかが理解できるだろう。

  ITを使ってビジネスを行う場合、特に、オンラインで販売や
 サービスを行うような場合は、こういったリスク回避策を普段から
 考えておかないといけない。今回のヤフーBBの事件は、決して
 対岸の火事ではなく、ITでビジネスを行おうとする企業にとっては、
 危機管理を考えておく必要があるだろう。

【参考URL】

 毎日新聞のヤフーBBのニュース報道
 http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/898368/90X97m-0-2.html

 朝日新聞のヤフーBB事件関連の報道
 http://www.asahi.com/special/yahoobb/index.html

 ヤフーBB お詫びとお知らせ
 http://docs.yahoo.co.jp/info/notice12.html

 日経新聞 佐賀銀行の風評被害のニュース
 http://www3.nikkei.co.jp/kensaku/kekka.cfm?id=2004013105988

  足立明穂 (あだち あきほ)

 ※このコラムの著作権は足立 明穂に属します。
  本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。

 【著者プロファイル】

  足立明穂 (あだち あきほ)
  1962年、京都で生れる。神戸で育ち、社会人になってからは、関東
  で生活していたが、現在は、京都に在住。1992年に米国カルフォル
  ニアに出向し、インターネットに触れる。その大きな可能性に衝撃
  を受け、それ以来、インターネット関連のビジネスに従事。
  プロバイダーの立ち上げ、Webコンテンツビジネス、インターネット
  での動画配信、ポータルサイト構築・運営などを経験。
  現在、これらの経験を活かし、インターネットビジネスでの成功の
  方程式を模索中。また、システム監査を目指して勉強中。
 
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 ■編集後記■

  週末は久々に温泉に行って来ました。
  といっても、温泉旅館に泊まったわけではなく、たった
  一時間だけ、日帰りで露天風呂に浸かったんです。
  それでも私にとっては最高のリラックスタイムでした。
  おかげで、お肌はつるつるぴかぴか心はほんわかにこにこ。
  さあ、3月もがんばっていきましょう!!
  (みさお@編集人)

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 【週刊ITビジネスを”相手ビジネス”にするために VOL:040】

  発  行  日:2004年3月1日(月)
  発行部数 :
  発行回数 :毎週月曜日発行
  発       行:足立明穂
        http://www.livelovelink.com/adachi/
                  akiho@momotarou.com
   編       集:石谷操(りぶらぶりんくドットコム)
                 http://www.livelovelink.com/
                  misao@livelovelink.com 
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