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【洋平くんの上高地リポート(1)】(2000.9.08 UP DATA)
DATA:2000.9月 上高地
REPORT:小泉洋平 (関西学院大学総合政策学部4回生:学生環境団体ISOP代表)

上高地へは、大学のゼミ合宿で行ってきました。建前上は国立公園の管理を体験し、国立公園のあり方を考えるためらしいのですが、ちょこっと勉強しつつも、しっかり遊んで来ました。
上高地へは去年も行ったけど、宿泊費がべらぼうに高かった(平均1人3万円ぐらい!)ので、お金がなくて日帰りだったのであまりうろうろ出来ませんでした。だけど今年は2泊もしたし、初日にはちょっと雨も降ったけど2日目からは天気もまあまあ良くて、日本アルプスの山々も頂上までよく見えたのでバッチリ風景を満喫できました。
あの辺は中部山岳国立公園に指定されていて、日本の国立公園の中でも、特に模範的な例としてよく取り上げられるところです。上高地は国立公園の運営がとても上手くいっている数少ない例です。

アメリカなどでは国立公園の入り口では入場料を取り、それを公園の美化清掃などに当てているのですが、日本の国立公園では、入場料を取ることは出来ません。と言うのも、日本の国立公園は「地域性」と言って、公園に指定された土地の大半は所有者が国ではなく、一般の人の所有する土地を保護区に指定しているので、国がその土地に対する完全な権限を持っていないからです。
アメリカなんかでは、保護区に指定する土地はちゃんと国が買い取って、絶対に開発とか出来ないようにしています(これを営造物制とかいうらしいです、確か)。上高地の周辺は国有林になっている日本では比較的めずらしい例です。ここでは、土地の管理・所有権は国が持っていることになるので完全な地域性ではありません(これを半営造物制と言います、確か)。先にも書いたとおり、日本の国立公園では入場料は取れないことになっているのですが、上高地ではうまく仕組みを作って、それをカバーしています。

上高地へは一般車両の乗り入れが禁止されているので、バスかタクシーで行くしかありません。バス会社は公園管理を行っている財団(環境庁の外郭団体)に協力金という形でお金を支払っているため、入場者が払うその足代の中に入場料的なお金が含まれていることになるのです。また、公衆トイレは「チップ制」になっていて、入り口のところに箱が置いてあります。
「美化清掃のために100円程度の協力をしてください」
という看板があるのですが、トイレはかなりキレイなので、それぐらいなら払ってもいいかなと思わせます。これが年間3000万円ぐらいの収益になるそうです。と言う事で、いろんな仕組みを取り入れることで上高地は国立公園の中でもかなり運営が上手くいっています。

しかし、なかなか他の公園で同じような仕組みを取り入れることは難しいようです。なぜなら、例えば公園までの道を一般車両が乗り入れられないようにする、つまり国道とか県道の通行を規制することは、基本的には道交法上、問題があるのです。(公園管理のために道を規制したら、その道を通ってどこかに行きたい人とか、近くに住んでる人がとても困りますよね)。上高地の場合は、もともと道が上高地までしかなくて、どこへも抜けられない道だったから出来たけど、これが行き止まりでなく、どこかに抜ける道だったら、通行規制はできなかったと思います。

あー、なんだかカタイ話になってしまいましたね。きりがないので今日はこの辺にしておきます。とにかく良い経験でした。上高地、ぜひお薦めです。
明神池のほとりで食べたイワナの塩焼きはめちゃくちゃおいしかったです。
日本アルプスの絶景は、ヨーロッパのアルプスにも負けません。っていうか、ある意味勝ってます。
「3000メートル級の山々」と「清流」と「火山(焼岳)」を同時に見れるところは、世界中でここしかないそうですから。

小泉洋平(こいずみようへい)

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