*** Lucyみさおの逃亡日記セブ編:Misao's cebu Report ***
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【Misao's cebu Report(05)】
=Only one way =
DATE:2001.07.26 at J.Panis St., Cebu city
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)


交差点と交差点の間、数百メートルしかない道路を何度も何度も往復した。その片側で写真を撮る。しかし、向かい側で写真を撮るためにはどこかで向こうへ渡らなければならない。しかし、信号は交差点にしかない。
メモリーの都合で撮影できる枚数は40枚しかなかった。だから、片っ端から、というわけにはいかない。何枚か撮っては来た道を引き返し、交差点を渡って目的の場所まで歩き、また何枚か撮っては引き返し、そして交差点を渡る。そんな非効率なことを繰り返していた。車の途切れた隙に道路を渡ろうにも、生半可な交通量ではない。おまけに、車は常に団子になって走っている。
メモリースティックをもう一枚用意しておけば何もこんなに歩かなくてすんだものを、貧乏根性から、それを買うことをしなかった。正直、非効率な道路の往復には疲れを感じはじめていた。何より、店先の人が、何度も同じ場所を行き来しては、パシャパシャと写真を撮る見慣れぬ顔つきの私を不審な目で見ている。
このまま同じことを繰り返せば、不審人物として、おまわりさんに連れて行かれるかもしれない。明日の朝のワイドショーで
「観光客A子さん(仮名:もうすぐ37歳)。行動に不審な点があるとして地元住民に通報され、おまわりさんにしょっぴかれる。エエ歳こいて、バカな奴。」
なんて見出しで放送されるかもしれない。
それは嫌だ。ならどうするか?
もう歩くのも撮影も止めて、シェーキーズでピザでもむさぼり食うか?それともホテルに戻って荷物の整理をするか?それとも、ヘラヘラと笑いながらオフィスに戻るか。
撮りたいものが撮れていたのなら、どれを選んでも良かった。しかし、まだまだ撮りたいものが沢山ある。不審者と間違われずに効率的に、撮りたいもののところへ移動するには、方法はただ一つ。
この道路を渡る。

石谷みさお(いしたにみさお)



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