| *** Lucyみさおの逃亡日記セブ編:Misao's cebu Report *** |
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【Misao's cebu Report(08)】
=Reataurant= |
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DATE:2001.07.26 at Cebu city
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム) |
オフィスに戻ると、すでに午後7時半をまわっていた。幸い、ミーティングはさっき終わったところで、タイミングは丁度いい。
「これから皆で食事に行きます。R氏の奥様もご一緒に。」 さっき、社長のデスクに座っていた若く美しい女性は、社長であるR氏のワイフだった。ワンレングスに紺色のワンピースがよく似合う。セブの女性は皆おしゃれで美人だということは、さっき歩き回って充分に納得していたが、彼女はその中でも飛びぬけて可愛い。かたや私は歩き回ったおかげで、随分と小汚くなっていた。シャツとジーンズははたくと埃が出る。首にまいた温泉タオルも汚れている。できればディナーの前にシャワーを、なんて言うことは許されない。そう、今回の逃亡にはまだ他に条件があった。 「勝手はしない。」 今まで自ら勝手なことをして他人を困らせた覚えはないが、結果的に私のとった言動が、ものすごく”気まぐれ”で”わがまま”で”自分勝手”でしかなかった、ということは多々あった。本人はそんな気はさらさらないのだから、これは直しようがない。 「なら、皆と行動するときには、決して自分だけ外れたことはしないように。」 今、ちょっとシャワーを、というのはまさしくこれに違反することだった。 とにかく腹が空いていた。どんな格好でも、美味しいものがたらふく食えれば文句はない。Mr.Rの車に乗り込み、腹をキュウキュウ鳴らしながら私達はレストランへと向かった。 「ヘアカットはどう?10ペソでできるの。ネイルは?マッサージは?ショッピングは?」 セブはボディケアの料金が格段に安い。そしてセンスのいい洋服や水着が街中のショッピングモールにあふれている。それは女性にとって絶好のチャンス。普通の女性ならまず真っ先に興味が向かう。当然、ワイフの話題はそこから始まる。けれどこちとら、そんなことにはさらさら興味がない。 「そんなん嫌いやねん。」 貧相なボキャブラリーでは他に答えようがなく、何度も同じ台詞を繰り返す。隣で相棒の顔はみるみる苦虫を噛み潰したようになっていく。 「他に答えようがあるでしょう。せっかく気を使って下さってるのに。今回は時間がないとか。他に用事があるとか。なんかこう。もうちょっと他に。物には言い方ってもんが。だからアナタは。」 レストランの駐車場で相棒は小声でくどくどと説教を始める。しかし、他にいくら言いようがあろうとなかろうと、これ以外の言い方は知らないのだ。幸い彼女は優しい人で、私の暴言にもニコニコ笑っている。 ガラス張りの窓から見えるレストランはサンフランシスコ風のオシャレな内装。客も皆オシャレな人ばかり。こんなところに、首からタオルをぶら下げて入っていいのか。カメラを首につるしたままでいいのか。しかし、今は腹が空きすぎてアタマがまわらない。 私はそのままの格好で突入した。 石谷みさお(いしたにみさお) Lucyみさおの逃亡日記セブ編(09)へ ※この記事の著作権は 石谷みさおに属します。 本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。 ※この記事に関するご意見ご感想、は info@livelovelink.com までお寄せ下さい。 |