*** Lucyみさおの逃亡日記セブ編:Misao's cebu Report ***
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【「Misao's report 番外編」P-suke's cebu Report(15)】
=Green Ocean(後編)=
DATE:2001.07.28 at Maribago bluewater beach Club
REPORT&PHOTO:P助(りぶらぶりんくドットコム)


「さあ、行きましょう!」

青い海、白い砂浜、広がる空、そして緑色の海の中。そう、ここはリゾートホテル。部屋でゴロゴロはもったいない。僕はソファにへばりついたLucyの首根っこをつかんで、そのままドアの外へ放り出す。彼女は、隙を見てはドアにへばりつく。

「うち、腹の調子悪いし、泳がれへん。一緒におってもおもろないで。それより一人で泳いどいでや。」
「じゃあ、せめて、海岸で寝たらどうですか。外の風にあたって気持ちがいいですよ。トイレも近くにあります。」

放り出しては、またへばりつき、を何度かくりかえした末になんとか彼女を海岸へ連れ出すことに成功した。美しい砂浜には、”ぐにゃぐにゃ”と、彼女を引きずった跡がついている。

「ほな、おやすみ」
せっかく海岸へ連れてきたのに、Lucyは、目の前に広がる夢のような景色に感動もせず、そそくさと、ビーチ・チェアに体を預け、バスタオルを布団代りに眠ろうとする。なんとかここで彼女の目を覚まさせなくてはならない。僕は、最後の切り札を出した。

「ほら、もうすぐ向こう岸へ行く渡し船が着きますよ。”タダ”ですよ、”タダ”!」
”タダ”。これぞ、最後の切り札、キーワード。素早く反応したLucyは到着した渡し船へ全速力で走って行き一番に乗り込んだ。そのあまりの単純さに、逃亡中、僕の苦労は絶えないが、ともあれ、これで緑色の海の中を見せることができる。到着した小島では、ランチタイムの準備が始まっていた。

「うちは泳がれん。泳ぎたいんやったら、一人でいっといで。どんなもんか、ここで見といたるわ。」
なんとかここまで連れてきたものの、Lucyは不機嫌そうに、海に興味を示さない。ここはひとつ、僕がお手本となって、海を自由に泳げる素晴らしさを見せるしかない。

「わかりました。じゃあ見ててください。今にきっとあなたも泳ぎたくなるから」
僕の気持ちよさそうな姿を見れば、Lucyだって海に入りたくなるだろう。格好よく飛び込めば、僕をちょっとは見直すかもしれない。惚れられたらどうしよう。それは困る。だって僕は。まあいい。とにかく、

「わはははははは!」

僕は雄たけびを上げて海に飛び込んだ。はずが、堤防ですべってそのまま海の中へ転がり落ちた。

「あっはっは。大丈夫かあ?」
「大丈夫ですよ、わはははっ」

心配するどころか、大声で笑うLucyに、ここで情けない姿は見せられない。僕は笑い返して強気で海に入っていた。でも。イタイ。なんだか凄く足の裏がイタイ。あまりの痛さに10秒もたたない内に岸に戻ってきた。Lucyは「大丈夫かあ?」と言いながら腹を抱えて笑っている。僕の足からは血が流れている。

「戻りましょうか。」
流れる血をタオルで拭きながら、僕は痛みに顔をゆがめていた。Lucyは相変わらず笑っている。
「さー、ほな、戻ってアルコール消毒でもするかー!」
彼女はそう言いながら上機嫌で渡し舟に乗り込んだ。

P助
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