*** Lucyみさおの逃亡日記セブ編:Misao's cebu Report ***
海外情報INDEX
Misao's Cebu Report INDEX

【Misao's cebu Report(16)】
=Expect=
DATE:2002.07.29 at Office of A company
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)


「それしか食べないんですか?」
ホテルFord's INN のカフェでトーストだけを黙々と口に運ぶ私を見て相棒が驚いた。いつもなら、朝はとにかく沢山食べる。しかし、今朝は違う。
「あんまり食いすぎたら、頭働かん。」
取材の日はあまり重い食事を取らない。体はできるだけ軽く、そして血の巡りをよくしておく。これがいい取材をするための私なりの秘訣だ。

「どこに行くつもりですか?」
「まず最初はカルボンマーケット。あとはわからん。」
今日は1日、一人で行動する。これは私が望んだことだ。
方法はいくつかあった。ガイドを頼む、タクシーをチャーターする、そして地図だけを頼りに一人で歩く。相棒はガイドを頼むことを勧めた。やみくもに歩いて、結局何も得られなかったとはよくある話だ。時間も限られている。何事にも効率を求めるこの男にとってはしごく当然のことだ。しかし、私は一人で歩くことを選んだ。確かに、的外れな歩き方をするかもしれない。けれど、自分の足で歩く限り、必ず何かを得ることができるはずだ。

「移動はどうしますか?」
「ジープニーに乗りたいねんけど、どう思う?」
「何が?」
「ガイドブックには、お勧めできへんって書いてあった。大抵の日本人はタクシーでまわるみたいや。ようわからんけど、もしかしたら、危ないんかもしれん。」
ジープニーに乗りたかった。しかし、かなり不安があった。ここで相棒が少しでも不安なそぶりを見せれば、私はタクシーをチャーターしただろう。しかし、奴は言った。

「乗ればいいと思いますよ。何ビビッてるんですか?あなたらしくもない。自分で歩くって決めたんだから、自分がやりたいと思うことをやればいいじゃないですか。大丈夫ですよ。僕が見る限りここは安全だし。だいたいね、世界中どこでも、悪い奴なんてそんなにいるもんじゃない。」
「でもなあ、乗り方もわからへんし。」
「何のための人脈ですか?。」

忘れていた。今、私は質の高い情報を得ることができる。だからここへ来た。もしジープニーが危険なら、彼らのほうから別のアドバイスもあるだろう。とにかく、自分がしようと思うことを相手に伝えてみる。そこから情報に基づいて、今日の取材を組み立てればいい。
やがて不安は期待へと変わっていった。

石谷みさお(いしたにみさお)
Lucyみさおの逃亡日記セブ編(17)へ



※この記事の著作権は 石谷みさおに属します。
本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。

※この記事に関するご意見ご感想、は
info@livelovelink.com までお寄せ下さい。