*** Lucyみさおの逃亡日記セブ編:Misao's cebu Report ***
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【Misao's cebu Report(23)】
=I'm going to this way=
DATE:2002.07.29 at Downtown
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)


いったい何をされるのか。何か買えといわれるのか?それともカメラをよこせと言われるのか?それとも、ナワバリ荒らしのヨソモンはキューでお尻ぺんぺんされるのか?顔を引きつらせて必死の笑顔で防御する私に上半身裸になった男がキューを見せてこういった。

「写真とってんか〜」

あ?一瞬何が何だかわからなかったが、気がつけば、男達が順々にビリヤード台の前でポーズをつけはじめる。とにかく、撮ったらええねんな。撮ったら悪さされへんねんな。あわててカメラを構える私を、さっきの男が制止する。ヒエッ、何ぞ気に障ったか?

「ちょっと待ちいな、ちゃんと構えてからやがな。ワシが合図するさかい。」

結局男の合図に従い、何枚も同じような写真を撮った。おとなしく撮って素直に帰ればいればいいものを、彼らに画像を見せたおかげでえらく盛り上がり、路地にいた人が次から次へと写真を撮って!と、声を掛けてくる。お声がかかれば撮らねばなるまい。そのまま私は また奥へ奥へと進んでいった。

もやしのヒゲをとっている人、タライで洗濯する人、昼寝をする人、さっき子供服のお店だと思ったのは、ただの洗濯物だった。ご飯を食べる人、ゲームをする人。 子供達が嬉しそうに私の後をついてくる。何度も何度も写真を撮る。路地はどんどん細くそして暗くなる。写真を撮りながら子供達に囲まれてずんずんと奥へと入っていく私に、赤ん坊を抱いたオッチャンが尋ねた。

「あんた、どこまで行きますねん?」
「こっち!」



この調子で行けばきっとまた広い通りに出る。大丈夫大丈夫。胸を張って路地の奥を指差す私にオッチャンは静かに言った。

「行き止まりやで」


石谷みさお(いしたにみさお)
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