*** Lucyみさおの逃亡日記セブ編:Misao's cebu Report ***
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【Misao's cebu Report(34)】
=Let's start my special party/ My special party(3)=
DATE:2002.07.30 at Downtown
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)


「さあ、いらっしゃい!いらっしゃい!あなたのお名前、漢字で書きます!”漢字”は中国から伝わった、日本の文字。なんとそれには意味がある!彼女はグレイトなカンジアーチスト!今日のために日本からやってきた。あなたに素晴らしい漢字の名前を書いてあげましょう!意味も教えてあげましょう!さあ、いらっしゃいいらっしゃい!」
今朝のあのビビり方がウソのように相棒の呼び込みは調子を上げる。一体誰がグレイトなカンジアーチストやねん?と思いつつ、それでも商売商売、私はにこやかに微笑みながらサンプルを書き続けた。

「いっぺん試しに名前を教えて!お気に召さなきゃお代は結構!一枚5ペソ。気に入ったら払ってくれ!さあ、いらっしゃいいらっしゃい。」

山のような見物人に取り囲まれ、相棒は大声を出し、私はサンプルを書き続けている。しかし、皆見るだけで誰一人、名前を教えようとはしない。5ペソは高かったか?いや、そんなはずはない。これは私が自信を持って値決めした。じゃあなんで?とにかく書かなくちゃいけない。筆と声を止めては一気に見物客はいなくなる。タダでもいい。とにかく名前がいる。

「タダでええから。とにかく誰かの名前貰って!」
私は相棒に小声で言った。
「Give me your name!」
相棒は大声で叫んだ。
「よし!じゃあ、最初のお客さんはお代はいらない!さあ誰か!名前を教えて!タダやでタダ!誰かいないか?Give me your name!」

何度も繰り返し、「Give me your name 」そして「Free!」と叫んだ後、漸く見物人の中から、一人の若い男性が自分の名前を口にした。相棒はすかさずスペルをメモに書く。しかし、発音が難しい。何度も確認していると、見物人が口々に、その男性の名前を教えてくれる。やがて、そのメモが私の手元におかれると、人々の視線は一気に私の手元に集まった。 

石谷みさお(いしたにみさお)
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