*** Lucyみさおの逃亡日記セブ編:Misao's cebu Report ***
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【Misao's cebu Report(36)】
=We got a make money!!=
DATE:2002.07.30 at Downtown
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)


「チクショー!もったいない!」

そういいながらすっかり崩れた浴衣の裾をめくり上げ、片手で敷物にしていたダンボールを持って、ジープニーに飛び乗った。時間は既に午後3時半を回っていた。

「急ぎましょう、レンタルカーを5時までに返さないといけない。」
相棒が売上金を入れた辞書のケースを覗き込みながら嬉しそうに言った。いったいいくら入っているのか。コインと札の入ったそれは結構な重さになっている。

客が途切れることはなかった。それどころか、もう終わりと言ってもあきらめない客がまだまだいた。3時には終わろう終わろうといって、客をさばききれず、結局最後には「ごめん!もう終わり!」と言って無理やり終了した。

「おかえり。どうだった?」
オフィスに私達が無事戻ったのを確認し、ほっとした表情のR氏に売り上げ金の入ったケースを見せると、目を丸くして驚いていた。部屋に戻って顔を洗い、まるで天才バカボンのようになった浴衣姿からジーンズに着替えて、相棒とウキウキしながら売上金を数えはじめる。

「ひいふうみいの・・・255ペソ!」
1枚5ペソ、都合3時間で51の名前を漢字にし、意味をつけた。

「へへへ。」
「やりましたね。」
ニヤつく私の隣で、相棒も嬉しそうに笑っている。

Your name in Kanji をしている時、一人の客が不思議そうに私達を覗き込んで尋ねた。
「いったい、あなた達は何故こんなことをしているのですか?」

アジアの中でトップクラスの豊かさを持つ日本人が地べたに這いつくばって商売をしているなど、現地の人からすれば不思議に見えるのも無理はない。もともと大道芸などない土地柄でもある。もしかしたら何か重大な使命を背負ってのことではないかと勘違いした人もいるかもしれない。しかし私達にそんなややこしい考えなどあるはずもない。
商売の目的はただ一つ。

売上金を前にして、互いの手を叩きあいながら私達は大声で叫んだ。
「We got a Make Money!」

石谷みさお(いしたにみさお)
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