*** Lucyみさおの逃亡日記セブ編:Misao's cebu Report ***
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【Misao's cebu Report(40)】
=Next place=
DATE:2002.07.31 at Mactan International airport
REPORT&PHOTO:石谷みさお(りぶらぶりんくドットコム)


「時間がありますね。何時の便でしたっけ?」

チェックインゲートの前で相棒が時計を見ながらそう言った。

「12時頃や。あと4時間やな。まあ、レポートでも書いてたらあっちゅう間やろ。」

時間をつぶすことには慣れている。赤い小さなメモ帳とペンを見せながら、私は笑って答えた。

「しかし、アナタに見送れらるなんて思ってもいませんでした。」

「立場逆転やな。」

今まではいつも相棒が私を見送っていた。仕事の都合でもあったが、最後の最後まで何をしでかすかわからない私への心配のせいもあっただろう。しかし今回は私が奴を見送る。

「これからはこういう事も多くなるのかもしれませんね。」

チケットを探して、バッグやシャツのポケットを探りながら相棒が言った。

「まあでも、いいことです。気をつけて帰ってください。くれぐれもオトコマエのニイチャンに誘われてフラフラついて行かないように。」

「大丈夫、カッコええニイチャンに引っ掛けられたら、お持ち帰りするから。」

偶然のラブロマンスへの期待を顔じゅうに浮かべてそう答える私に、奴は苦笑いをしながら、漸くバッグの中にチケットを見つけた。

「じゃあ、日本に帰ったら当分忙しくて連絡できないと思いますけど、身体に気をつけて、いいレポート書いてください。」

「おう。」

「ところで、気の早い話だけど、次に行きたいところありますか?」

「中国韓国シンガポールタイチベットイタリアフランスアフリカオセアニア。まあエエオトコのおりとこやったらどこでもええよ。」

「じゃあ、来年はまた驚くような場所、用意しておきます。」

「おう。じゃあな。」

係員に促され、あわててチェックインゲートの中へと入っていった相棒を見届けた後、

「さて、行くか!」

そう言って、私は大きく背伸びをし、パンパンに膨らんだボストンバッグを両手で肩のあたりまで振り上げて、別棟にある国内線のロビーへと向かった。 (逃亡日記セブ編:おわり)

石谷みさお(いしたにみさお)
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