***ゆうゆのニュージーランドリポート: 羊歯の国を翔ける! ***
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【羊歯の国を翔ける!(13) 】
=夕食=
REPORT & PHOTO:松岡ゆう(龍谷大学社会学部四回生)
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お互いまだぎこちなさが残る中、車に乗り込み家に向かった。家に着くと、ホストファーザーが庭の手入れをしていた。私がお世話になる家族は、ホストファーザー、ホストマザー、16歳の姉・フランシス、13歳の妹・アリサの4人家族。加えて、犬と、ネズミ(ペット)がいた。ひととおり家の中を紹介してもらったあと、アリサがアルバムを持ってきてくれて一緒に見ることになった。

幼い頃の写真、誕生日パーティの写真、家族旅行の写真、「空がきれいだったの」と言いながら見せてくれた風景写真…。
分厚いアルバム一冊を見終わる頃、なんとなく家族像を想像することができた。ホームステイ中は、アリサにとてもお世話になって、買い物についていったり、一緒にテレビを見たり、ゲームをしたりと、色んなことをして楽しんだ。

アルバムを閉じると、アリサがガムを差し出した。
「いる?」
すると姉のフランシスが、
「もうすぐ “tea time” だからダメよ」
と注意する。

へぇ、ここにはtea timeってものがあるんだ。そして、品物が並んだ食卓に目をやって驚いた。「これがtea timeなの?」というくらい豪華なのだ。紅茶とケーキなのかなぁと思えば、ボリュームたっぷり。元気よくパンをつかむ。そしてバターとジャムをぬって食べている、アリサが言った。
「パン、2枚あるよ」
そんなバカな、と思ってみると、確かに2枚持っている。ニュージーランドのパンはとても薄い。サンドイッチ並みの薄さだ。常に4枚、5枚切りの食パンを食べている私には、意外なほど薄くて、普段通り手にしたら、2枚つかんでしまったのだった。食卓に笑いが漏れた。う〜ん、なんとも恥ずかしい…。
しかし、これ以上の驚きをこの後してしまうことを私はまだ気づいていなかった。

おいしく食べたあと一段落すると、「おやすみ〜」と声を掛け合ってそれぞれの部屋へ姿を消す。ニュージーランド人は午後9時か10時には寝る。老若男女関係なしにだ。就寝時間が本当に早い。もちろん、部屋に入ったあと、宿題をしたり音楽を聞いたりする日もあるだろうが。みんなが「おやすみ〜」と言って行くのを見て、不思議に思ったことがあった。
「え、夕食は…?」
とりあえず、今日は食べなくても大丈夫だけど、みんなでこのあとこっそり食べるのでは…?

私が、「tea time」の意味を知ったのは翌日の授業。
ニュージーランド人は夕食のことを「tea time」というのだそうだ。ニュージーランド特有の言い回しである。
「“tea time”が夕食並みのボリュームでおかしいな、とは思ったんだけど、外国人はものすごい量を食べるんだと解釈したんだよね」
と友人に言うと、大笑いされた。

いや、それにしても本当に驚いた。もっと早く「tea time」の意味を知っていれば…。いや、その前に、tea timeの時間が午後6時半だったということにも気づくべきだった。この時間帯に夕食があるというのも、2日後知ったのだ。観察力が足りないとしか言いようがない。

まつおかゆう

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