***ゆうゆのニュージーランドリポート: 羊歯の国を翔ける! ***
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【羊歯の国を翔ける!(17) 】
=プレゼント=
REPORT & PHOTO:松岡ゆう(龍谷大学社会学部四回生)
松岡ゆうさんのプロフィール


ホームステイ先へのプレゼントとして私が用意したのは、母が作った花瓶、日本 の風景を写したカレンダー、日本地図のポスター、2000年に流行したポップスなどの歌を録音したカセットテープだった。
聞くところによると、お土産を選ぶポイントは、
「あまり高価でなく、日本の文化を伝えるもの」
だそうだが、風呂敷にしろ、けん玉にしろ、私の頭は反応しなかった。

ホームステイを始めて3日目の夜、お土産をネタにして会話を盛り上げるときがやってきた。花瓶、カレンダー、日本地図…と順々に渡すと、気に入ってくれたようで想像以上に喜ばれた。
花瓶をまじまじと見つめて「お母さんは陶芸家なのね」とつぶやく。
何度「趣味でやっているんです」と言っても通じず、最終的には、「えぇ、陶芸家です」という結論に…。

「母が作った花瓶を持っていく」というのは、とてもいいアイディアだったが、体積が大きくて、思いのほかかばんの面積を占めるとか、飛行機の荷物移動で壊れる可能性が高いなど、常に不安の種だった。だからニュージーランドに来て真っ先に確かめたのが、この花瓶であった。
日本の風景のカレンダーを見ながら、日本地図でそれがどの辺にあるかを説明した。

私が渡した品物はお金をかけていない。が、次、日本人が訪れたとき、きっといい話題のネタになると思う。日本のニュースが流れることはめったにないが、地名を言われても確認できる材料がある。

ニュージーランドには多くの日本人が訪れる。こちらの人にとっては、遠い国になぜやってくるのか、理解できないそうだ。
「国土面積がほぼ一緒で、ニュージーランドの風景って日本の田舎の風景に似ているんです」
と言ってみた。笑みを浮かべながら「そうなの?」と言う。
ニュージーランドと日本は遠い。遠すぎてなかなか想像できないのだろうと思う。

次の日、テーブルを見ると花瓶に花が挿してあった。壁にはカレンダーが張られている。私の「足跡」がこの家に確実に残ってゆく。

まつおかゆう

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