***ゆうゆのニュージーランドリポート: 羊歯の国を翔ける! ***
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【羊歯の国を翔ける!(21) 】
=マオリ文化にであう=
REPORT & PHOTO:松岡ゆう(龍谷大学社会学部四回生)
松岡ゆうさんのプロフィール


ニュージーランドの先住民族であるマオリの伝統的な文化を伝える場所が、市の中心から車で10分ほどのところにある。ナ・ハウ・イーファ・ナショナル・マラエだ。マラエとは、マオリ語で庭、集会所などを意味する。マラエ内には、マオリ独特の彫刻を施した集会所がある。まず、おどり(儀式)で出迎えられた。建物内は土足厳禁。ここでは簡単な歓迎の言葉をもらい、25、6人いるマオリ人の学生と挨拶を交わした。

「Kia ora(キオラ)!」
が飛び交う。
「こんにちは、はじめまして」という意味だ。
北島のロトルアなどでもマオリの人々の文化や生活を知ることができる。
そこでも「Kia ora!」の声を聞く。
挨拶の後、マオリ独自の歌や、戦いのおどり、女性のおどりを披露してくれた。普段は隠れている「文化」を覗くことができたひとときだったように思う。

19世紀はじめ、ヨーロッパ人の移住が本格的に始まった。イギリスの植民地となり、土地を巡ってマオリ人との対立が激化し、戦争にまで発展している。マオリ人の敗北に終わった戦争と、ヨーロッパ人がこの国にもたらした病気によって、マオリの人口が激減してしまった。
先住民との関係をどのように築いていくかは、難しいが、重要な問題である。

先住民といえば、オーストラリアにはアボリジニが、アメリカにはアメリカ・インディアンが、そして日本にはアイヌがいる。
私にとって、アイヌは遠い存在だった。学校の授業で部落問題について学ぶことはあっても、アイヌのことはほとんど学んでこなかった。だから知識もなかった。北海道を訪れたときにアイヌに興味を持ち、しばらくはアイヌ語(簡単な単語のみ)を遊び程度に勉強したが、それで終わってしまっていた。
しかし、マオリとの共存をめざすニュージーランド社会を見て、少しずつ、遠いイメージが変わってきた。マオリ文化に触れたおかげで、日本の先住民・アイヌについて考えてみたいと思ったからだ。

ニュージーランドの場合、マオリ語が公用語になっているように、学校でもマオリ文化やマオリ語を学ぶ機会が与えられている。現在はマオリ人の仕事(職業)にマオリショーといった観光用のショービジネスが存在する。ショー(見世物)となっているが、マオリ文化伝承の一役を買っているのは間違 いないだろう。
マオリ人と出会うたびに私の心は揺れ動いた。
アイヌのことを知らなくてもよいのか、と。
身近な問題に気づくきっかけをくれた点において、マオリとのであいは、非常に刺激を受けた出来事だった。

まつおかゆう

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