***ゆうゆのニュージーランドリポート: 羊歯の国を翔ける! ***
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【羊歯の国を翔ける!(22) 】
=キーウィにであう=
REPORT & PHOTO:松岡ゆう(龍谷大学社会学部四回生)
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ニュージーランドの国鳥はキーウィだ。
日本に戻ってもキーウィフルーツを見るたびに鳥のキーウィを思い出す。
絶滅の危機にあるキーウィは大切に扱われている。また、主要な観光地であれば大概その小屋が用意されている。子どもにとっても、大人にとっても非常に人気の高い動物だ。

授業の一環で、Willowbank動物公園に行くことになった。ところが、「Willowbank」という名前しか聞かなかった私たちは、ここが何なのか分からず、仲間と「銀行に行くのかな?」と恥ずかしいほどとぼけたことを言っていた(今振り返っても、この発言は恥ずかしい)。

ここは、動物園である。大聖堂スクウェアからバスで20分。身近にあって、なおかつ、動物が間近で見られる。

私が初めてキーウィを見たのもここだった。
水辺の生き物−魚や鳥−からはじまり、いよいよ真っ暗な小屋の中へ。そこには、走り回るキーウィが5、6羽いた。目が慣れてくると、長細いくちばしやキーウィフルーツそっくりの羽毛が見える。 同じ道を行ったり来たりしてせわしく動くキーウィは、何とも言えないほどこっけいで私達を楽しませてくれた。

動き回るキーウィにであえた私は、キーウィを見ることはたやすい、という先入観を持った。 しかし、このあと旅先で訪れるキーウィハウスへ行くたびに、この先入観が大間違いであることに気づいた。
夜行性で、5、6時間しか起きていないキーウィを見るのは、実は至難の技なのである(寝ている姿なら見ることができるが、暗室のため、どこにいるか分からない場合が多い)。
幸運にもキーウィにであえたなら、心行くまで観察しその姿を目に留め、頭に焼き付けよう。 間違っても、フラッシュをたいたカメラ撮影をしてはいけない(全てのキーウィハウスでカメラ、ビデオ撮影は禁止されている)。郷に入れば郷に従え。ルールを守ってキーウィとの触れ合いを楽しもう。

旅先のキーウィハウスでフラッシュをたいて写真撮影をした日本人に出会った。なぜ写真撮影が禁止なんだろう、と考えてほしい。以前にフラッシュをたいてカメラ撮影をした人がいたそうだ。すると、その光に驚いて、キーウィが死亡してしまったという。ただでさえ、絶滅の危機にある動物を人工的に失っては保護している意味がなくなってしまう。実はみんな、かわいい姿を自分のもの(=写真)にしたいと思っているのだ。でも誰もルールを破らない。それは、キーウィを失いたくないから。「保護しよう!」という動きがニュージーランド国内で活発になっている。観光客も「他国のこと」ではなく、態度で参加しなくては、と思った。

自然に生息していれば、見る確立は今以上に少ないはずだ。キーウィハウスのような施設があるからこそ、キーウィにであえる。もちろん、小屋があってもキーウィを見るのは本当に難しく、だからこそ、見ることができたときは、胸が躍るくらいウキウキして、周りの状況も、キーウィハウスでの約束事も忘れてしまいがちだ。けれど、今自分が体験したこの感動を、他の人にも味わってほしい―と思うからこそ、ルールは守らなければならないのではないか。さらに、動物に対して過度の負荷をかけないということが、動物と人間のよい関係を維持するコツでもあると私は思っている。
ルール違反をした日本人は、もしかしたらこのルールを知らなかったのかもしれない。でも、もしもの場合、「知らなかった」ではすまされない。ちゃんと注意書きが貼ってあるのだから。この人に注意してみたけれど、あの何ともいえない後味の悪さは今でも消えない。

みんなが気持ちよくあるために。
みんなが幸せな気分になるために。

みんなの小さな努力や行動で、キーウィへの負担を軽くして一緒に楽しい時間を過ごせたら素晴らしいと思う。

まつおかゆう

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