***ゆうゆのニュージーランドリポート: 羊歯の国を翔ける! ***
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【羊歯の国を翔ける!(23) 】
=ホームステイを通して考えた「家族」=
REPORT & PHOTO:松岡ゆう(龍谷大学社会学部四回生)
松岡ゆうさんのプロフィール


ニュージーランドに行き、生まれて初めてホームステイをした。
昔からホームステイという言葉に憧れていた。違う言葉を母語とする者同士が同じ屋根の下で暮らし、そこの習慣になじむ姿に憧れを感じていたのだ。
自分の国にはない習慣をどのように受け入れていくのか。どう使っていいか分からないそこにある家具や食器をどう感じて触れるのか。そこにあるもの全てが自分のものでない空間。そこにいる人が自分とは肉親でない空間。それはどんな気分なのだろうと思っていた。

「好きに使っていいよ」と言われたって使えないし、遠慮をしてしまう。ホームステイを受け入れる家族は、どうしたらストレスがたまらないようにするかとか、色んなことに気を配ったりしているのだろうか。私はどうだったんだろう。本当に、自由にさせてもらった気がする。

確かに、子どもたちより私を先に優先してくれることはあったけれど、だからといって父親より優先されることはなかった。朝食も自分で用意したし、昼食に何か作ってくれるかな、とちょっとだけ期待していたけれど、何にもなかった。その時思ったのだ。

「これがホームステイなんだな」。

特別扱いじゃなくて、子ども同様に扱う。昔からその家にいた者として扱う。「他人」という気持ちなんかない。そこにあるのは「一緒に住んでいる者同士」という感覚だけ。普通に接してくれることが一番嬉しい。

もちろん、「そういえば、私はここの家族の一員じゃないんだ」と思う瞬間もあった。その都度、自分の家族を思い出した。ホームステイは、自分の家族を見直すいい機会だ。普段は自分の想像上でしか考えることができない。でも、他人の家族を見ると、嫌でも自分の家族にない部分と自分の家族にしかない部分というのが見えてくる。そこから今まで考えたことがなかった家族像を考えることができた。もっと家族を大切にしようと思うことができた。
家族という、とっても大事なことを教えてくれたニュージーランドでのホームステイは、どんなに時が経ようとも、私の心に強く残っている思い出だ。

まつおかゆう

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