| *** イベントリポートバックナンバー *** |
| キャンパスリポートTOPへ |
|
■【ゆうゆの龍谷大学瀬田キャンパスリポート(18)】
=公園を散歩する=(2002.12.17 UP DATA) |
|
DATA:2002.12.6 in びわこ文化公園都市
REPORT&PHOTO:松岡ゆう(龍谷大学社会学部社会学科4回生) まつおかゆうさんのプロフィール |
自然を感じることができる場所は、至る所にあります。瀬田キャンパス内でも感じることができますが、ここからさらに東へ15分ほど歩いた場所でも自然の世界に浸ることができます。そこは、「びわこ文化公園都市」(瀬田キャンパスもこの一部)と呼ばれる一帯で、近代美術館や県立図書館があり、休日には市民の憩いの場となっています。
まず最初に目に入るのは大きな池です。すぐ近くに駐車場があるので色んな人がやってきます。 池をぼうっと見回して散歩することにしました。てくてく小道を歩いていると、川のせせらぎに混ざって、それとは違う別の音が聞えてきました。もう少し、音のするあたりに近づいてみると、ハーモニカの音である ことが分かりました。おじいさんが、木々に囲まれたベンチに座り、吹いていたのです。今、私の耳が感じているのは、川のせせらぎとハーモニカが奏でる曲、そして落ち葉を踏む音です。それ以外は何も聞えません。 さらに先に進むと、川の音がより大きくなり、白い泡をつくって水が流れていました。そっと手を突っ込むと冷たさが体を走りました。木々の間から、太陽の光がさしていました。紅葉の葉は黄色くなっていました。そして川や石や土に葉がたくさん落ちていました。私はその葉を踏みます。ザクッと音がします。今度は左足で踏んでみます。やはり、ザクッと音がします。 木々の間を通り抜けて、再び池に戻ってきました。ベンチがあったので座り、深く呼吸して周りを見渡してみました。し〜んと静まりかえり、空の上でカラスがカァ〜と鳴いています。平日の午後だったためか、人がほとんどおらず、いつもとは違う世界に迷い込んでしまったかのような感覚になりました。 「自然と一体になる」とはどういうことなのでしょうか。 周りの景色を見て「きれいだな」と思う。偶然であった動物を見て「かわいいな」と思う。 空を見上げてみる。風の音を聞いてみる。登山をしていても同じように感じます。でも、この日は違う気分になりました。なぜだったんだろう。多分、人間臭さがなく、「人」を感じなかったからだと思います。 歩いているとき、人に出会いました。池のコイにえさをあげる人や急いで駆けていった人。 このときはまだ景色を見て「きれいだな」の段階です。でもさらに奥に入って人の声がしなくなり、車の音も聞えなくなったとき、違う世界に足を踏み込んだ気がするのです。いつのまにか、自分自身も「人」としての機能を持っていないような感覚になるのです。
もしもここで携帯電話の着信メロディが聞えたり、時計のアラーム音が鳴ったりしてしまうと、現実に引き戻されたことでしょう。自然物がつくる音−川のせせらぎや鳥の鳴き声−と、それに調和した音−ハーモニカや落ち葉を踏む音−だけで構成された世界にいるから、気持ちがよいのかもしれません。 木々や動物にとっては生活の場であり、私たち人間にとっては気分をリフレッシュさせる異空間です。異空間なのだけれど、その状態が見事に自分にフィットしているんです。これが自然が与えてくれる効用なのかなぁ。こういう感覚を求めて私は自然と触れ合うのかなぁ。 1時間ほど散歩をして気分爽快になったところで瀬田キャンパスへ。 パワーがみなぎっているように感じました。 こんな空間が近くにあるのも、本当に嬉しいことです。 まつおかゆう ※この記事の著作権は松岡ゆうさんに属します。本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。 ※この記事に関するご意見ご感想、松岡ゆうさんへのファンレターは info@livelovelink.com までお寄せ下さい。 |