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■【ゆうゆの龍谷大学瀬田キャンパスリポート(23)】
=授業(2)文化事情=(2003.2.19 UP DATA) |
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DATA:2002.2.17 in 龍谷大学瀬田キャンパス
REPORT&PHOTO:松岡ゆう(龍谷大学社会学部社会学科4回生) まつおかゆうさんのプロフィール |
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「文化事情」と名のつく授業がいくつかあります。
大きくは欧米とアジアに分かれています。私は中国、アイルランド及びイギリスと、ドイツの文化を学ぶ授業を取りました。他に単位互換制度を通じて、他大学で開講されている南米の文化について学んだこともあります。 取ろうと思ったきっかけは、何とも単純なんです。今までにいくつかの国を訪れました。そのような国々には強い思い入れがあり、どうすればその良さを伝えられるだろうか、と考えてきました。そしてもし、自分に「講義」という機会が与えられ、そこで異文化事情を話す機会があるとすればどのように話を進行していけばよいのだろうか、と思っていました。そんなことをする予定は全くないのですが、する場合に備えて、まずは大学の講義でその方法を学ぼうと思ったのです。つまり、私の当初の目的は、講義を通じて異文化を知るということよりも、講義を通じて話術を学ぶことだったのです。 結果として3人の先生の授業を受けました。 それぞれに先生の個性が出ていて、その国の歴史や地理を教えるという同じような内容なのに、学生の態度が違っていたように感じます。 一番学生を魅了していたのは、アイルランドを専門とする先生の話だったと思います。なぜアイルランドを専門とするようになったのか?という話から始まって、ビールがおいしい、アイルランド音楽がいい、アメリカに移民が多い理由など、比較的学生が興味を持ちやすい雑談に近い話が中心でした。その時はちょうどワールドカップが開催されていたので、サッカーの話でも盛り上がっていました。 反対に学生の志気が低かったのがドイツの授業だったかもしれません。先生が「出席を重視する」と言ったので、出席カードを書くために教室に来る学生がいました。そうなれば私語は多いですし、途中入場、途中退場という教室への出入りが多く、なかなか集中できる環境ではありませんでした。話の内容は、ドイツの基本的事項(地理や人口など)、国家形成の歴史、ユダヤ人とヒトラーという、とても重要な話でした。 私が一番興味深く聞くことができ、講義を真似したいと思ったのは、奇しくもこの授業だったのです。 異文化事情を知ることは大切だと思っています。ところが全ての文化に興味はあれど、それを自分のものにするのは簡単ではありません。自分のニーズに合う講義が最も影響を受けやすく、興味を抱く最初の一歩となりますが、逆に嫌々取ってしまうと、講義はおろか、その国さえ、避けてしまうような気がします。 私自身、中国にもドイツにも行ったことがなく、何にも分からないところから講義を受けました。一度でも訪れていれば興味も人一倍、関心も人一倍だったことでしょう。さらに深く、もっと深く学ぼうと思ったに違いありません。しかし、実際は全くその国を知りません。色んなトピックスを次々と単発的に紹介してくれるのはよいのですが、「へぇ〜、そうなんだ」で終わってしまうのです。「教養と知っておく」という範囲から出ない。それを自国に活かそうとできないのです。 その点を考えると、ドイツの授業は私のニーズに合っていました。最初は全く分からなかったのですが、先生が何でもかんでも紹介しようとするのではなく、いくつかのトピックに分けて厳選されたテーマに基づいて話していました。色んなことを紹介したいのは専門家として当然の心理だと思うのですが、あえて問題を絞って講義したところに好感を持ちました。 ドイツが取り組む環境問題と、ユダヤ人の歴史というのははずせない項目です。これを重点的に教え、関連の本も紹介してくれました。紹介された本を読んだり、ドイツに行く予定もないのにガイドブックを読んだり。「面白い!!」と思えばどんどん興味は広がるもの。講義はそのきっかけを提供してくれているのです。 講義にはたくさんのキーワードが散りばめられています。どのキーワードを拾って、そこから自分だけの学問を成立させていくのか。複数の先生の同じような授業を受けて、講義ってキーワードを見つける第一歩なんだなぁと思いました。 まつおかゆう ※この記事の著作権は松岡ゆうさんに属します。本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。 ※この記事に関するご意見ご感想、松岡ゆうさんへのファンレターは info@livelovelink.com までお寄せ下さい。 |