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■【ゆうゆの龍谷大学瀬田キャンパスリポート(25)】
=授業(4)社会調査実習=(2003.3.12 UP DATA) |
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DATA:2002.3.6 in 龍谷大学瀬田キャンパス
REPORT&PHOTO:松岡ゆう(龍谷大学社会学部社会学科4回生) まつおかゆうさんのプロフィール |
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授業科目を見て、絶対に受講したくない!と思ったのが、「社会調査実習」でした。避けたかった最大の理由は、担当教員に決められた場所で、決められたテーマに基づいて調査することが嫌だったからです。そこまで強制されたくないと思っていました。最終的な受講登録のときまで、受講する気は全くありませんでした。気が変わったのは、ある大学院生のこんな一言でした。
「絶対、自分のためになるよ。社会学してるって思えるよ」 「社会調査実習」とは、特定の研究テーマを決めて、夏休みに3泊4日(30時間)の現地調査(インタビュー調査、アンケート調査など)を行う実習授業です。担当教員によって、研究場所やテーマは異なります。夏までは現地調査を行うための予備知識を身につけます。夏以降は、調査した研究内容をまとめ、最終的に「社会調査実習報告書」として提出します。「社会調査実習」という名前の授業はいくつかあり、担当教員を選ぶことができます。私は厳しいと評判の先生の授業を受けることにしました。どうせやるなら一番鍛えてくれそうなところで…と思ったからです。 担当教員は、学問に対する姿勢が真摯で、遅刻・欠席を許さない方でした。当初は25名ほどいた受講生が、夏までに10名以下になっていました。担当教員は、調査地を「三重県上野市」に選びました。ここから先、どんなことを調査するのかなど、全ての作業を学生に任せてくれました。「上野市」というキーワードをもとに、私が選んだテーマは、企業誘致活動でした。地域の活性化を上野市に進出している企業(工場)から捉えてみようと思ったのです。テーマが決まれば、今度は誰にインタビューするのか、どんなことを聞くのか、どんな結論が予想されるか、といったことを次々に決めていかなければなりません。毎週自分の進捗状況を発表しなければならなかったので、調査実習のことを考えて1日が過ぎ、1週間が過ぎ、1ヶ月が過ぎました。4年間で一番忙しい1年を送ったと思っています。 私の場合は企業の担当者にインタビューをすることになったのですが、なかなか取材の許可をもらえなくて、とても苦しみました、現地調査3週間前になっても、取材のアポイントが1社しか取れておらず、調査ができたとしても、何らかの報告書が書ける状態ではありませんでした。先生に相談し、この社会調査によって先方へ迷惑をかけることはないなどの信頼してもらう言葉を手紙に添えて送付するなどして、この場を切り抜けました。 現地調査の期間は台風接近のため、ものすごく苦労しました。インタビュー調査に関する本を読み、万全の状態で行くのですが、いざ建物を前にすると、頭が真っ白になってしまい、どうしたらよいのか分からなくなってきます。ところが、幸運なことに、インタビューを許可してくださった工場のうち2社に、龍大の先輩がいたのです。これはとても心強いことでした。大学つながりで気にかけてくださり、研究テーマに関する色々な情報を教えてくれました。 一時はインタビューさえできない状況だったにもかかわらず、8社を訪問することができ、市役所でも、企業誘致担当の方にお会いし、観光客の誘致とはどう違うのか、ということを知ることができました。上野市は、忍者や松尾芭蕉で有名で、ワールドカップのときも誘致を行っていた所です。ほとんどの学生が観光をメインにしていたのに対し、私は産業という観点から上野市を調べていました。 報告書を書き上げていくにつれて、大学院生が助言してくれた言葉の意味が分かってきました。実習科目は、机上の学問で終わるのではなく、「ん?」と疑問に思った事柄を、深く勉強して、自分なりの結論を導き出すことの大切さを教えてくれます。講義を聴いたり、本を読んだりするだけは得られない知識や創造力を得ることができます。研究テーマさえも自分が選ぶという、「無」から始まることだからこそ、とてもしんどい。お金もかかります。しかし、「無」だからこそ、築き上げていく面白さ、楽しさを知ることができます。私が学生生活の中で最も勉強に費やした時間。これは、院生の一言がなければ、得られない経験でした。院生に感謝! まつおかゆう ※この記事の著作権は松岡ゆうさんに属します。本人に許可なく転載、転用等をすることを禁じます。 ※この記事に関するご意見ご感想、松岡ゆうさんへのファンレターは info@livelovelink.com までお寄せ下さい。 |