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■Lucyみさおの逃亡日記タイ・バンコック編 NO:14 衛兵■ |
ツンツンとつついてみようか、それとも日本式に「レレレノレー」をしてみようか。とにかくちょっかいを出したくって、何度も何度も彼の前を行ったりきたりする。
チャクリー・マハ・プラサート宮殿を守る衛兵は、そんなアホな私の姿に眉間をピクリと動かすこともなく、ただ、じっと、まるでマネキンのように、そこに立つ。 瞬き一つしないかのように見える。けれど彼も人間。きっと瞬きくらいするはず。瞬きする瞬間をフィルムに納めたい。その一瞬をスクープとしてホームページに掲載したい!!英国風の建築にタイ風の屋根が乗った素晴らしい宮殿には目もくれず、私はずっと、衛兵と向き合っていた。 いったい、どんな訓練を受けているのか。まさかガキの頃から、衛兵になることが決まっていて、瞬きせずとも目が乾かん、そんな特殊工作部隊並みのハードな訓練を受けているのか。私の興味は衛兵から離れない。しかし、彼は決してスキを見せない。 あきらめかけた瞬間、宮殿から大きく強い掛け声が聞こえ、三人の衛兵が出てきた。恰幅のいいボスの掛け声にあわせて、独特の力強い行進をしながら衛兵交代の儀式が行われる。 うわ、動いとるがな、動いとるがな。 動く衛兵の姿に嬉しくなって、シャッターを切りまくる。儀式は10分間近かったか、それ以上だったか。独特の緊張感の中衛兵は見事に交代し、任務を終えた彼は、私の前を背筋をピン!と伸ばして行進し、宮殿の中へと入っていった。 あたり一面に漂うピリリとした緊張感。すばらしい任務遂行の様子。観光客もただ黙って、そのりりしい儀式に感じ入っていた、その瞬間。 宮殿の中から、今去って行った衛兵のほっとした声と、ボスの大きな笑い声が聞こえた。 NO:15 150バーツ ←メールマガジンバックナンバーINDEX |
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