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■メールマガジン「Lucyみさおの逃亡日記タイ・バンコック編」に関して
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■Lucyみさおの逃亡日記タイ・バンコック編 NO:18 BTS ■
マハチャイを後にし、またエアコンのない列車に乗って、ウォンウェンヤイへ戻る。独特の匂いが充満する鮮魚市場でその活気を楽しみながら写真を撮り、その後、さてどうやってタークシンへ戻るか思案する。

歩いて戻ることもできる。しかし、すでに私は市場の奥へ奥へと入り込みすぎていて、現在地がわかっていない。バスで戻ることもできる。けれど、路線バスの乗り方が今ひとつよくわかっていない。ここは一つ、流しのタクシーに挑戦するしかない。

英語は通じるか?いやたぶん無理だろう。乗車拒否にあうか?いや、無理やり乗り込んでしまえば何とかなる。行き先は何と告げる?とりあえずタークシンと言えばいい。メーターは脅してでも使わせよう。まさかこのオンボロな中年女をさらうアホもおらんやろ。

腹が据われば膳は急げ。私は市場の脇で暇そうに停まっている人のよさそうな運転手に狙いを定め、タクシーのドアを開けた。

「Can you go to Taksin?(タークシン行ってんか?)」
「?(あー?)」

案の定、英語は通じない。
しかしここであきらめるわけにはいかない。

「Taksin station, BTS's station, Do you know BTS?
 (タークシン駅、BTSの。BTS知ってる?)」
「BTS,BTS(うんうん、BTS)」

どうやらBTSはわかるらしい。よっしゃ、それなら後はなんとかなる。

「Ok,meter please(メーター使うてんか)」

私は後部座席にどっかりと座り込んで、あっけにとられる運転手に「BTS,タークシン,メータープリーズ」を繰り返し、無理やりタクシーを発車させた。

とにかく橋を渡ってくれさえすればいい。恐らく運転手はBTSのどこかの駅で私を降ろすだろう。後はBTSに乗って、タークシンへ戻ればいい。

タクシーは無事橋を渡り、BTSの線路の下を走る道路を淡々と走り続けた。運転手はにこにこ笑って上を指差しながら「BTS、BTS」と言っている。やはり「タークシン」は理解されていない。私は、オッケイとだけ言って、タクシーを止め、45バーツを支払ってタクシーを降りた。

そこはすでにタークシンを通り過ぎ、その次の駅も少し超えた場所だった。

NO:19 フラッシュバック
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