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■メールマガジン「Lucyみさおの逃亡日記タイ・バンコック編」に関して
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■Lucyみさおの逃亡日記タイ・バンコック編 NO:29 変り行く暮らしの姿■
約2時間半の間、私はTVクルーとともに、ただ黙って、タリンチャンの運河とその風景を眺めていた。時折、ポールが建物の説明をしてくれるが、言葉がわからない。私は私の目で見て感じるしかない。

運河沿いには、まだ多くの水上住居が残る。立派な寺院もある。時折、人が出てきて、食べ物をくれたり、また、子供達が川遊びをしながら手を振ったりしている。しかし、立派な建物ほど、人が住んでいる様子はない。水上家屋から、そうではない場所への移住。それが進んでいるのか、否かはわからない。

バンコック地図を見れば、そこに驚くほど多くの運河が流れていることがわかる。それらはすべてどこかで繋がりながら母なるチャオプラヤー川に、そしてタイ湾に通じる。インフラが未成熟だった頃、バンコックではこの運河がとても重要な役割を果たしていたのだろう。水上家屋はこの地ならではの暮らしの姿だ。

”技術の発達”とは一体、何を指すのか。

限られた狭い土地に最新技術を駆使して巨大なビルを建設するのも技術なら、水上家屋をもっと安全に快適に暮らせるよう、改善するのも技術だ。

別に自分がこの地に暮らしているわけではなく、また、水上家屋になんら思い入れがあるわけではない。ただ、技術や市場経済の発展とともに、変ってしまう暮らしの姿を見るにつけ、私は、どこかに大切なものを置き忘れてしまうようなもっとひどい時には無くしてしまうような、そんな気がする。

大阪の片田舎で育った私にも、置き忘れ、無くしたものが沢山ある。

NO:30 きっとできる
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