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■Lucyみさおの逃亡日記番外編ベトナム・ハノイ-サパ編 NO:3 ぶんぶんぶいんぶいん■ |
「ここがホテルなん?!」
旧市街のど真ん中、路上には、西洋人が、酒を飲み、煙草をくわえ、あたり一面にたむろしている。その傍らをオートバイがぶんぶんぶいんぶいんとひきも切らずに通り過ぎる。その様相はまるで暴走族の集会。その切れ間にホテルクラシックファーストのネオンサインを見つけた。 ぶんぶんぶいんぶいん、ぎゃはははは、うはははは、なんちゃらかんちゃら、ざわざわべらべら、ぶんぶんぶいんぶいんぶぶぶぶぶん。 人だかりとバイクに阻まれタクシーは思うように前に進めない。だいたいこんなところに車が入ること自体、"車"の自殺行為に近い。それでも運転手は歩くより遅いんやないかい?と思うようなスピードで前進し、やっとのことで、ホテルの前にたどり着いた。 過去、どの逃亡でも、私はいつも安全第一を心がけた。ホテルはそこそこの場所を選び、夜はいつもおとなしく部屋でビールをあおり、朝も昼も夜も、決してこんな繁華街に行くことはなかった。模範的ツーリスト、とっても良い子。その私が何で?いったい何を間違えて、今、この暴走族の集会のど真ん中におるねん? ぶんぶんぶいんぶいん、ぎゃはははは、うはははは、なんちゃらかんちゃら、ざわざわべらべら、ぶんぶんぶいんぶいんぶぶぶぶぶん。 私は、日本でベトナムのホテルサイトをチェックし、多くの候補の中から、ここが気に入って、直接メールで予約を入れた。部屋もチケットのアレンジもすべて頼んである。マネージャーの対応はスマートで、写真で見た部屋の調度はセンス良く、私は勝手に、静かなホテル街かどこかにあるのだろうとイメージをふくらませていた。 ぶんぶんぶいんぶいん、ぎゃはははは、うはははは、なんちゃらかんちゃら、ざわざわべらべら、ぶんぶんぶいんぶいんぶぶぶぶぶん。 引きも切らず波のように押し寄せる喧騒が、私の思考をストップさせる。 ホテルからスタッフが出てきて、タクシーのドアを開け、荷物を持ち、ホテルの中へと案内した。私はまだ狐に包まれたようなそんな気がしている。 しかし、一歩ホテルに入ると、その小さなレセプションは外とは全く違った、落ち着いたとてもいい雰囲気に包まれていた。私が日本でマネージャーとやりとりしたメールのコピーを見せ、パスポートを差し出すと、チェックインの手続きをすることなくスタッフはにっこり笑ってキーを差し出した。 奥からマネージャーが「こんにちわ」と言って笑いながら私を迎える。そのあまりの若さと男っぷりに私の頬はゆるみっぱなし。私は彼に、頼んであった明日の寝台車の切符のことや、荷物のことなどいくつかのアレンジを確認した後、4階一番奥の部屋に無事落ち着いた。 かすかにあの喧騒が聞こえる。けれどそれは思考を停止するほどのものでもない。このホテルの場所に関してはもう考えまい。それはそれで楽しめばいい。とにかく疲れた。明日のことは明日考えるとして、まずは熱いシャワーを浴び、ビールを飲もう。 私は荷物を解き、素っ裸になって、バスルームへと向かった。そしてるんるんとドアを開けたその瞬間。 ぶんぶんぶいんぶいん、ぎゃはははは、うはははは、なんちゃらかんちゃら、ざわざわべらべら、ぶんぶんぶいんぶいんぶぶぶぶぶん。 あの喧騒がバスルームの換気窓を通して、再び部屋中に戻ってきた。 ■ホテルクラシックファースト■ ハノイ旧市街の中心地に位置するミニホテルの一つ。 室内は非常に清潔で、民芸品調のシンプルな調度もいい。 宿泊客は外国人がほとんどで、日本人客もかなり多い。 言葉は英語フランス語、そしてカタコトの日本語が通じる。 インターネット環境は日本語OK。 HPからの予約でネット価格になりお得。 メールで直接申し込んでも大丈夫。 対応はスピーディでとてもいい。 スタッフは皆親切でフレンドリー。 ツアーや列車のチケットなどのアレンジもしてくれる。 このホテルに荷物を預けたまま三泊四日などのツアーに出るのもOK。 チェックイン・チェックアウトの時間なども、自分の旅に合わせてアレンジできる。 小額紙幣($からドンへ)の両替も可能。レートは普通。 朝食つき。美味しい。食堂は7時オープン。 少し時間がかかるので、急ぐ人はサンドイッチなどテイクアウトしてもらうこともできる。 食堂やロビーで、日本人や外国人旅行者など、出会った人と旅の情報交換をするのも楽しい。 ■Lucyの泊まった部屋(US$ 22/night) ■Lucyの撮ったホテルクラシックファースト(スライドショー) NO:4 轢けるもんなら |
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